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女子テニスツアーのジェネラーリ女子(オーストリア/ リンツ、賞金総額22万ドル、ハード)は9日、シングルス1回戦10試合が行われ、予選を勝ち上がったB・マテック(アメリカ)が地元オーストリアのエースで第7シードのT・パスゼック(オーストリア)を6-2, 6-4のストレートで下す番狂わせを演じた。
世界ランク201位のマテックは予選3試合をいずれもストレートで勝ち上がる好調を続け、この日も同ランク27位で地元の期待を背負うパスゼックから試合を通して4度ものブレークを奪うと1時間38分のストレートで勝利。パスゼックの地元での活躍の夢は打ち砕かれた。
マテックは「彼女(パスゼック)とはツアーでも仲の良い友人。そんな友達と対戦するのはやりずらいけど、今日はお互い良いプレーが出来た。このコートでもう3試合しているので、良い感触でプレーが出来たけど、彼女からは厳しい戦いを強いられた。特に第2セットはこのセットで勝たなければと必死だった。」と試合を振り返りパスゼックへの思いも加えていた。
昨年の夏にはトップ30にいたマテックは、その後は怪我に泣かされランキングを下げていた。2回戦でマテックはM・リバリコワ(スロバキア)を6-3, 6-4で下したC・スアレス・ナバロ(スペイン)と対戦する。スアレス・ナバロは先週の北京大会では、P・クヴィトバ(チェコ共和国)、J・ヤンコビッチ(セルビア)などを下しベスト8進出を果たしていた。
マテックはスアレス・ナバロに対し「とてもトリッキーな選手。みんなは彼女はクレーが得意だと思っているかも知れないけど、ハードコートでも好成績を残している。ライジングでボールを打って来るし、今は好調なプレーをしているから自信もあると思う。なので攻撃的なプレーを心掛けて自分のテニスをして、終始プレッシャーを掛け続ける必要がある。」と対戦へ気持ちを引き締めていた。
この日の試合に登場したシード選手は第5シードのJ・ジョルジュ(ドイツ)で、D・ハンチュコバ(スロバキア)を6-4, 7-6 (7-5)のストレートで下し順当な勝ち上がりを見せた。
第1セットを先取したジョルジュだったが、第2セットではゲームカウント2-5とリードされフルセットへもつれるかと思われた。ゲームカウント3-5からのハンチュコバのサービング・フォー・ザ・セットではセットポイントも握られながらそれを退け、タイブレークへと持ち込んだ。
そのタイブレークでも2-4の劣勢から逆転したジョルジュは1時間41分でハンチュコバを倒し、対戦成績を2勝0敗へと伸ばした。
ジョルジュも2回戦では先週の北京大会で今季初のベスト8進出を果たしたR・オプランディ(イタリア)と対戦する。オプランディはこの日、A・カダントゥ(ルーマニア)を6-2, 6-1とわずか55分の快勝で退けての勝ち上がり。
オプランディは「先週の北京ではとても良い試合をする事が出来た。そこからかなりの自信が付いた。今日もカダントゥと言う厳しい選手相手に最高のプレーが出来た。今日のテニスにはとても満足している。」と、自身の好調を実感しつつ、快勝に満足気だった。
この日行われた試合結果は以下の通り。
J・ジョルジュ (5) ○-× D・ハンチュコバ, 6-4, 7-6 (7-5)
B・マテック ○-× T・パスゼック (7), 6-2, 6-4
M・バーデッテ(アメリカ) ○-× K・ペルバク(ロシア), 6-3, 6-4
K・フリッペンス(ベルギー) ○-× A・コルネ(フランス), 6-4, 6-3
S・ハレプ(ルーマニア) ○-× L・ツレンコ(ウクライナ), 3-0, 途中棄権
A・ペトコビッチ(ドイツ) ○-× B・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国), 7-6 (7-3), 6-2
I・C・ベグ(ルーマニア) ○-× C・カスターノ(コロンビア), 6-0, 6-4
C・スアレス・ナバロ ○-× M・リバリコワ, 6-3, 6-4
R・オプランディ ○-× A・カダントゥ, 6-2, 6-1
P・マーティク(クロアチア) ○-× S・シルステア(ルーマニア), 6-4, 6-3
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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