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女子テニスツアーの東レ・パンパシフィック・オープン(日本/東京、ハード)は24日、シングルス1回戦が行われ、クルム伊達公子(日本)が第9シードのM・バルトリ(フランス)に1-6, 4-6のストレートで敗れ、初戦突破とはならなかった。
世界ランク107位のクルム伊達が、試合後インタビューに答えた。
今回のプレーについては「彼女(バルトリ)はパワーもスピードもあり、相手が誰であれ、どんな状況であれ、ひたすら打ってくるタイプの選手。私も彼女もフラットのボールを打つので、彼女は私のボールに対して嫌とは思っていないと思う。本来ならば、私がスピンボールを打てれば高低さをつけてペースを崩す展開を作れるのですが、私がいまさらS・エラーニ(イタリア)やS・ストザー(オーストラリア)のようなボールを打てるわけではない。なので、いかにスライスを使ったり、彼女に打たせないために低い弾道で打つように考えていた。」
また「オーバーペースになってしまうので、それをコントロールすることは簡単ではない。自分のサービスゲームで彼女はアタックしてくるので、それに対しての対処も難しいポイントだった。」と、クルム伊達。
現状についてクルム伊達は「いい状態ではなく、負けることは楽しいことではない。また、年々年齢を重ねる中で対等に立ち向かうことは難しくなってきている。5年前に再チャレンジを始めた時から比べると、私のボールに対しての慣れもあるだろうし、相手も考えて対戦してきていると感じている。」
「簡単でないことは痛感している。色んなことを考えながら、勝つということに対しての気持ちは失っていない。ただ、勝てないことに対して何が必要なのか、どういうプレーをしなければいけないか、どう取り組んでいかなければならないとかなどを日々考えながら、そして取り組みながらやってきている。結果がついてくれば嬉しいけど、それがついてこないから継続していくしかない。」と、コメント。
対戦したバルトリについては「サービスもいいです。彼女の場合はダブルファーストなので、セカンドサーブでも日本人やアジア人と比べるとファーストサーブのようなサービス。あと、リターンの正確性。すぐにアタックしてくるのもですが、トップ10の選手なので抑えるところは必ず取ってくる。それが彼女のいい点だと思う。」
今日の試合で焦りはなかったかと聞かれたクルム伊達は「焦りはなかった。ファーストセットは6-1というスコアだけど、デュースも多く、40-0からファーストサーブが入ってもポイントを取らせてくれない。やはり、私の100位台のランキングと彼女がトップ10という大きな差というのは、ファーストサーブが入ればポイントが取りやすいレベルではない。今日のようなリターンからアタックしてくる選手にはパワーやスピードがないと難しい。その辺は課題のサービスで取り組んできていることですし、確率を上げるだけではなく、どうサービスゲームに変化をつけて、さらにセカンドサービスでもポイントを取れるように心掛けてきている。」
加えて「けど掴みきれていないところで、焦りではないんですがリスクをとっていかなければいけない。今日は自分の中ではがっかりでもないですし、自分のテニスを少しずつ取り戻す方向には向いていると思う。やれることはやった。」
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