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男子テニスツアーのモゼール・オープン(フランス/メッツ、賞金総額45万ドル、インドアハード)は土曜日に準決勝を行い、地元期待の第1シードJW・ツォンガ(フランス)が第8シードのN・ダビデンコ(ロシア)を6-0, 3-6, 6-4のフルセットで振り切り、決勝に駒を進めた。
ツォンガは第1セットをゲームカウント6-0で奪い、会場には「ツォンガの圧勝か」というムードが流れた。
しかしダビデンコは、2006年11月に世界ランク3位まで上りつめた意地をみせて第2セットをゲームカウント6-3で奪い返すと、試合はファイナルセットへ。
ファイナルセットでは今度はツォンガが第1シードの意地をみせ、第9ゲームで決定打となるブレークに成功、同セットをゲームカウント6-4で奪うと、そのまま試合に終止符と打った。マッチポイントではダビデンコのフォアハンドがラインを割った。
ツォンガはダビデンコを苦手としており、過去の2度の対戦でいずれも敗れていた。対戦はハードコートで、2007、2008年のことだった。
試合後、ツォンガは「2度の敗退は彼(ダビデンコ)がもっと調子がよかった頃の話で、今は別の時代に入っている。それでも今回初めて勝ててうれしい。」と話した。
「第2セットではチャンスがあったけどうまく奪えず、彼につけ込まれてしまった。その後、同セットでの挽回は難しくなってしまった。」
ツォンガは決勝戦で同胞で第5シードのA・セッピ(イタリア)と顔を合わせる。セッピは同じく同胞の第7シードG・モンフィス(フランス)を3-6, 6-1, 6-4の逆転で退けての勝ち上がり。
モンフィスは第1セットをゲームカウント6-3で奪い、試合をリード。しかし膝の故障で数カ月にわたって戦線を離脱していたモンフィスは、体力が衰えていたのか次第に疲れをみせ始め、第2セット以降はセッピの勢いに押されてしまった。
試合後、モンフィスは「いいテニスはできていなかったけれど、勝つチャンスはあった。だから結果に満足していない。少なくとも決勝までには進みたかった。」と肩を落とした。
モンフィスはファイナルセットのゲームカウント5-4からの自分のサービスゲームで3本のブレークポイントを握られてしまう。しかし何とか盛り返すと、最後はモンフィスが放った浮き気味のボールをボレーで仕留め、試合を締めくくった。
セッピは「自分のテニス人生で最高のシーズンを送れているよ。3つのそれぞれ異なるサーフェスの大会で決勝に進んでいるからね。これは、調子さえよければどのサーフェスでも結果を出せるということを意味していると思う。」と述べている。
今季3度目の決勝進出を決めたセッピは、決勝でツォンガと同様に今季2勝目をねらう。ツォンガは1月のカタールオープンで優勝しており、セッピは5月のセルビアオープンで優勝している。
今大会の優勝賞金は7万1900ドル。
(翻訳/森田系太郎)
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