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男子テニスツアーのサンクトペテルブルグ・オープン(ロシア/サンクトペテルブルグ、賞金総額41万850ドル、インドアハード)は18日にシングルス1回戦4試合が行われ、地元から第1シードでエントリーしているM・ヨージニ(ロシア)がV・ポスピシル(カナダ)を7-6 (7-4), 6-1のストレートで下し、詰め掛けた地元ファンの声援に勝利で答えた。
世界ランク29位で30歳とベテランのヨージニはこの日、第1セットでは1度ずつのブレークからタイブレークへ。そのタイブレークでは出だしから4ポイントを連取しリードすると、そのまま第1セットを先取した。
第2セットでは両者サービスキープで始まったが、その後2度のブレークをポスピシルから奪ったヨージニは5ゲームを連取してストレート勝利を収めた。この試合、自身のサーブでは75パーセントの確率でポイントを獲得したヨージニは、1時間20分のストレートで初戦突破を果たした。
ヨージニは「どんな大会でも初戦と言うのは簡単なものではない。彼(ポスピシル)が良いサーブを打つと、なかなか思うようにリターンが出来なかった。ウィンブルドン以降は数試合しか実戦をしていないし、練習量が足りていない。」と7月に第一子となる息子が誕生してからは、1勝5敗と調子を落としている事を認めた。
2004年のチャンピオンで過去2度の準優勝を飾っているヨージニはR・ラム(アメリカ)とベスト8進出を懸けて対戦する。
この日はその他のシード勢が敗退する波乱が起きた。第5シードのL・ラコ(スロバキア)はG・ゼミヤ(スロバキア)に3-6, 2-6のストレートで、第6シードのルー・イェンスン(台湾)もR・バウティスタ=アグ(スペイン)トの前に4-6, 2-6と、いずれもストレートで敗れ大会を去った。
ゼミヤは第1セットは序盤でブレークを許し1-3とラコにリードを許した。しかしそこから5ゲームを連取して第1セットを先取すると、第2セットでは、1度もブレークポイントさえラコに与えず、2度のブレークに成功するとわずか68分の快勝でシードダウンを演じた。
勝ったゼミヤは「簡単なスコアに見えるかも知れないけど、試合は簡単な物じゃなかった。試合を通して一瞬たりとも気を抜かずプレーを続けた。どのポイントもどのゲームも勝ち取るんだと言う気持ちで戦っていた。」と試合を振り返り、必死にプレーを続けての勝利だった事を語っていた。
世界ランク64位のルーは同ランク87位のバウティスタ=アグトに第1セットは2度のブレークを奪われたが、6回握ったブレークチャンスを1度しか生かせずそのセットを失ってしまった。
第2セットでは勢いを増したバウティスタ=アグトが1度ブレークされるも、3度のブレークをルーから奪うと1時間32分のストレートで下して2回戦へ駒を進めた。
準々決勝進出を懸けてゼミヤはF・チポッラ(イタリア)と、バウティスタ=アグトは主催者推薦のT・ガバシュビリ(ロシア)と予選勝者のN・フィディルコの勝者と2回戦で顔を合わせる。
この日行われた試合結果は以下通り。
M・ヨージニ (1) ○-× V・ポスピシル, 7-6 (7-4), 6-1
G・ゼミヤ ○-× L・ラコ (5), 6-3, 6-2
R・バウティスタ=アグト ○-× ルー・イェンスン (6), 6-4, 6-2
D・ヒメノ=トラバー(スペイン) ○-× F・セラ(フランス), 7-6 (7-5), 6-2
今大会の優勝賞金は7万365ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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