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有明コロシアム(東京/有明テニスの森)で行われているテニスの国別対抗戦デビスカップ 日本対イスラエル戦の大会2日目、ダブルスに登場した伊藤竜馬(日本)/杉田祐一(日本)組がJ・アーリック(イスラエル)/A・ラム(イスラエル)組に7-5, 3-6, 3-6, 1-6で敗れ、日本は最終日のシングルスを前に1勝2敗とリードを許した。
伊藤/杉田組に勝利し、イスラエルに1勝をもたらしたアーリックとラムが、試合後インタビューに答えました。
ラムは「これまでとのデビスカップとは違った。それは試合の途中で怪我をしてしまったから。怪我をしながらプレーを今までしてこなかった。私が怪我をしていたから、日本ペアにはプレッシャーがかかったのかもしれない。」
加えて「心境としては複雑です。勝利した事が非常に嬉しいし、イスラエルチームにエネルギーのようなものを与えられたのではないかと思う。パートナー(アーリック)ともうまく出来たから、明日日本に勝利すると思う。それと同時に自分の怪我については残念であり心配。この後診断をして、なにがどうなったのかをはっきりしたいと思う。」と、ラム。
ペアのアーリックは「今日の戦いはデビスカップ精神を皆様にお見せしたと思う。私たち二人はもう15年ほどダブルスを組んでATPのツアーを回っているけど、他の試合だったらアンディが怪我をしていたら棄権を申し入れていただろう。棄権をしなかった事こそがデビスカップ精神ではないかと思う。」
また「昨日、A・ワイントラウブ(イスラエル)が心や体など全てで勝利をもたらせてくれたから、それを見た私たちは心を打たれた。今日アンディも心や体など全てで戦ってくれたと思う。彼がベストを尽くしたことは私も誇りに思う。イスラエルのサポートチームもアンディを誇りに思っている。」と、アーリック。
怪我について質問されたラムは「試合前、怪我の兆候はなかった。この一週間非常に良い練習が出来ていたから、100パーセントの状態で試合に臨めた。違和感を感じたのは、第2セットのゲームカウント2-1の時だったと思う。短いボールを打とうとした時に、足の付け根の部分を誰かに叩かれたような痛みを感じた。」
「その後、ゲームカウント3-1になったけど、パートナーに試合をやめるか相談した。けど、友人でもあるドクターに魔法のような処置をしてもらったから、歩き続ける事が出来た。ただ、痛みはずっと感じていて、それに対してはハッピーではなかったけど、今回は普通のトーナメントではないから続ける事が大切だと思った。チームなどなにかを信じてプレーを続けようとも考えた。サポーターからのエネルギーも助けになった。」と、ラムは語りました。
試合後、涙を流していたことについては「思い出すと泣きそうになってしまう。勝利して嬉しかったことと、今まで体験したことのない怪我があった。試合が終わった時に何か爆発しそうな感じがした。それが涙に繋がった。あまり泣いたことはないけど、今回は泣いてしまった。」と、ラム。
第1セットを奪われたが、第2セットからはどのように考えていたのかを質問され、アーリックは「日本ペアはいいスタートを切ったと思う。彼らのプレーはこれまであまり見た事がなく、正直驚いた。しかし、第1セットのゲームカウント5-5でブレークされ、そのセットを落としてしまったが、その後の第2セットの第4ゲームでブレークして自分たちの持っているレベルのテニスが出来た。」
「また、試合の流れを自分たちが支配出来たと思う。だから、リードされてもパニックはしなかった。今まで培った経験が生かせたと思う。また、これまで第1セットを失ったのは初めてではなく、デビスカップの場合は5セットマッチだから逆転するには十分時間があると思い、作戦も少しずつ変えていこうとも考えた。勝てる自信はあった。自信を持って試合をする中で、アンディが怪我をする前にブレーク出来たことも、大きな勝因だと思う。」と、アーリック。
それに対し、ペアのラムは「私たちは過去10年程デビスカップに参戦し、ツアーも回っている。二人のこれまでの経験が今回の試合で有利になったと思う。今まで逆転で勝利した事はあったから、自分たちを信じてプレーした。また、第1セットを落としても、自分たちは落ち着いていたと思う。そして、その段階で勝てるとも思っていた。」
大会3日目となる日曜日はシングルス2試合が行われ、イスラエルは1勝すればワールドグループ昇格が決定する。
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