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テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会7日目の2日、女子シングル4回戦を行い、今大会2011年の覇者で第7シードのS・ストザー(オーストラリア)が、快進撃を続けていた18歳のL・ロブソン(英国)を6-4, 6-4のストレートで下し、ベスト8進出を決めた。
かつてはテニス大国だったイギリスだが、近年は特に女子の低迷が続いており、ロブソンの四大大会ベスト16入りは、1991年に今大会でベスト16入りしたJ・ドゥーリー(英国)以来、久しぶりのこととなった。
試合後、ロブソンは「トップ選手と同じレベルまで到達した。今大会では大きな2勝を挙げることが出来たけど、今日はタフな試合だったわ。」と大会全体を振り返っていた。
ロブソンは2回戦で今大会をもって引退する四大大会4勝のK・クレイステルス(ベルギー)を下すと、3回戦では2011年の全仏オープン覇者N・リー(中国)を下し、ベスト16入りしていた。
この試合、ロブソンは第1セット、ゲームカウント4-6で落とすと、第2セットもゲームカウント2-5とピンチを迎える。
しかし、ここから驚異的な粘りをみせたロブソンは、自身のサービスゲームである第8ゲームで、8本のマッチポイントをストザーに握られてしまうもなんとかこれをしのぎ、ゲームカント3-5とする。
続くストザーのサービング・フォー・ザ・マッチのゲームで、ロブソンが土壇場のブレークに成功、ゲームカント4-5とし、ロブソンは第10ゲームで自身のサービスゲームを迎える事になる。
しかし、第10ゲームはストザーが息を吹き返し、15-40と2本のマッチポイントを握る。最後はネットへ詰めたストザーに対し、パッシングショットを放ったロブソンのボールがアウト、試合に終止符を打った。ロブソンは凡ミスを41本犯したのが致命傷となった。
ロブソンは「サム(ストザー)のスピンはすごいから、自分のプレーが下手なように思えてしまう。だけど、大会全体を通じて良い経験が積めたわ。」と話している。
ロブソンはロンドンオリンピックのミックスダブルスでA・マレー(英国)と組み銀メダルを獲得、それが今回の躍進劇につながったのかもしれない。最新の世界ランキングでロブソンは75位前後にジャンプアップする見込み。敗退したロブソンは今後、アジアのツアーを回ってさらに経験を積むことになる。その前にニューヨークで少し時間があるため、ショッピングをする予定とのこと。
勝利したストザーは準々決勝で、第1シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦する。アザレンカは4回戦でA・タチシュビリ(グルジア)を6-2, 6-2で一蹴しての勝ち上がり。
今大会のストザーはまだ1セットも落としていないが、4回戦でマッチポイントを何本も逃しており、それに対しては満足のいかない様子だった。
その他の試合は以下の通り。
V・アザレンカ (1) ○-× A・タチシュビリ, 6-2, 6-2
M・シャラポワ(ロシア) (3) ○-× N・ペトロワ(ロシア) (19), 6-1, 4-6, 6-4
M・バルトリ(フランス) (11) ○-× P・クヴィトバ(チェコ共和国) (5), 1-6, 6-2, 6-0
S・ストザー (7) ○-× L・ロブソン, 6-4, 6-4
(翻訳/森田系太郎)
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