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ロンドンオリンピックのテニス競技(イギリス/ロンドン、芝)は大会7日目の3日、男子シングルス準決勝が行われ、第3シードのA・マレー(英国)が第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に7-5, 7-5のストレートで勝利、地元英国で銀メダル以上の獲得を決めた。
「会場の雰囲気は最高だった。」とマレー。「今まで経験したどの試合とも違った。僕らがよく雰囲気が最高と言っているUSオープンでも大きな試合をしていますが、今日はそれすら及ばないほどだった。」
第1セット、世界ランク4位のマレーはファーストサーブが入った時に90パーセント近い確率でポイントを獲得する。元世界ランク1位のジョコビッチに1度もブレークチャンスを与えない試合運びを展開したマレーは、第12ゲームでブレークに成功しセットを先取する。
第2セットは一転、マレーはブレークチャンスを握ることが出来ず、自らのサービスゲームでジョコビッチに4度のブレークチャンスを与えてしまう。しかし、このピンチを全て跳ね返し、互いがサービスキープを続け、マレーがゲームカウント6-5とリード。
そして第12ゲーム、ジョコビッチのサービスゲームでマレーは0-40と3つのマッチポイントを握り、マレーが放ったショットをジョコビッチはボレーをネットにかけ、2時間の試合に幕が降りた。
敗れたジョコビッチは「彼(マレー)は素晴らしいプレーをしていた。彼は必要な時に応じたプレーをし、それがうまくいっていた。負けたことは残念です。第2セットで4度のブレークチャンスがあったが、それを活かす事が出来なかった。彼は勝利に値する。」とコメント。
過去13度対戦していた両者は、ジョコビッチが8勝5敗勝ち越しており、今年の全豪オープン準決勝でも対戦。その時はジョコビッチが6-3, 3-6, 6-7 (4-7), 6-1, 7-5の死闘を制していた。
決勝進出を果たしたマレーは金メダル獲得をかけて、第8シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に3-6, 7-6 (7-5), 19-17の大逆転勝利した第1シードのR・フェデラー(スイス)と対戦する。
両者は今年のウィンブルドン決勝でも対戦し、フェデラーが逆転で勝利していた。またこの時マレーは、地元勢として74年ぶりとなるウィンブルドン決勝に進出、さらに優勝すれば自身初のメジャータイトル獲得、加えてフレッド・ペリー以来となる76年ぶりの地元勢優勝がかかっていたが、フェデラーの前に涙をのんだ。
決勝戦に向けてマレーは「勝ちたい。」ときっぱり。しかし「過去のリベンジを目指すことは何の助けにもならないと思う。未来のために挑戦し、集中する必要がある。」と、ウィンブルドン決勝のことは関係ないとした。
またマレーは「日曜日の決勝で希望となることは、彼(フェデラー)が金メダルをかけた試合の経験がないということ。彼との対戦は多くは、彼の方が経験で勝っていた。彼はウィンブルドンで8度目の決勝だったようにね。自分は今年のウィンブルドンが初の決勝だった。」と、フェデラーとの経験の差について言及している。
「彼にとって新しい体験というのは、とても珍しいこと。なぜなら、これまでにテニスでは大抵のことを達成してる。そのことが少しだけ差をなくしてくれると願っています。」
「タフな試合になるでしょう。勝つためには素晴らしいプレーをする必要がある。素晴らしい試合になると良いですね。この大会の決勝には素晴らしい試合がふさわしいと思う。僕らでそれを作り出したい。」
敗れたジョコビッチは銅メダル獲得に向けて、デル=ポトロとの3位決定戦に挑む。ジョコビッチは2008年北京オリンピックで銅メダルを獲得していた。
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