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ローランギャロス大会6日目、翌日順延となっていた森田あゆみ(日本)対第2シードのマリア・シャラポワ(ロシア)の2回戦は、コート フィリップ・シャトリエからコート スザンヌ・ランランに変更されて行われた。
「できたらセンターコートでやりたかったですけど、今日にずれたことについては何もない。変な緊張も無かった」と語った森田だったが、ファーストサーブの確率が37%と悪く、シャラポワのリターンのプレッシャーを常に感じながらのプレーとなった。
「ファーストがあれだけ入らないと、自分のリズムが出てこないのはもちろん、相手に常に叩かれるところから始まった。今日のサーブじゃ、誰とやっても勝てないんじゃないか」
さらに、セカンドサーブになると、リターンからシャラポワが叩いてくるため、セカンドサーブでのポイント獲得率は36%にとどまった。
「(シャラポワの)ペースが速くて、ベースライン上にいて、自分のボールが浅くなると中に入って来る。ボールのスピード以上に、プレッシャーを感じた。自分が落ち着いて、打つ時間がなかった。打ったら、すぐに返って来る感じで、自分から展開していく余裕がなかった」(森田)
第1セットは2ブレークで6-1、第2セットは3ブレークで6-1、シャラポワは22本のウィナーを森田に打ち込み、一度もブレークポイントを握られることなく、1時間で決着をつけた。シャラポワは、良いプレーができたことを喜んだ。
「森田は、時間があると、いいショットを打ってくる。だから、彼女を動かそうした。アグレッシブに、コートの中に入って良いプレーができた」
試合後、「正直、もうちょっとできると思っていた」と悔しさをにじませた森田は、シャラポワとの力の差を感じずにはいられなかった。だが、それがモチベーションになると断言する森田には、まだまだ伸びしろを感じることができる。
「昨年のクレーシーズンよりは、ポジションを上げて打てるようになった。相手のミス待ちではなく、チャンスがあれば自分から展開できるようになってきた。昨年よりはいいテニスはできていると思うし、調子自体も上向きになっている。クレーシーズンが終わって、芝でもいいテニスができるんじゃないかと思います」
森田は、ウインブルドンまで続く短いグラスシーズンでの飛躍を誓った。
(文・写真/神 仁司)
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