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男子テニスツアーのマスターズ・シリーズであるモンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、賞金総額242万7975ユーロ、クレー)は22日、シングルス決勝が行われ、第2シードのR・ナダル(スペイン)が第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に6-3, 6-1のストレートで勝利、大会8連覇を達成するとともに、対ジョコビッチ戦での連敗を7でストップした。
今大会では2005年に初優勝を飾ってから前人未踏の7連覇を達成していたナダルは、試合を通してジョコビッチから5度のブレークに成功するなど現王者を圧倒、昨年の全仏オープン以来となるキャリア通算47勝目となるタイトルを獲得した。
「僕が子供の頃からこの大会が大好きでした。ここでプレーすることが夢の一つでした。」とナダル。「ここは子供の頃に憧れていた選手達がプレーしていた歴史ある大会です。」
第3セット第7ゲーム、全豪オープンでは決勝で敗れていたジョコビッチ相手にマッチポイントを握ったナダルは、この日3本目となるサービスエースを叩き込むと、両手を天に突き上げた。
「ここで勝ってきた決勝を見てもらえば、多分、全てでトップ6くらいを相手にしています。そのため、勝つことがさらに難しくなっているのです。」
この日の勝利でナダルは、ジョコビッチとの通算成績を17勝14敗としたが、勝利したのは2010年のツアー最終戦以来だった。昨シーズン、ジョコビッチはナダルに対しグランドスラム決勝で3勝したほか、クレーコートでも土をつけていた。
「何試合かに敗戦後、ノヴァークに決勝で勝てたことは大切なことです。」とナダル。「最後の4試合は、高いレベルでプレーできました。」
またナダルは、今大会が始まるまで治療を続けていた左膝に問題が起きることなく大会を終えられたことに安堵していた。
「膝のせいで動きが制限されることもなかったので、とても満足しています。100%で走れました。痛みがあっても、全てのボールに走っていけると感じられるならば、痛みは問題になりません。」
これでナダルはマスターズ大会で通算20勝目の達成となり、19勝で並んでいたR・フェデラー(スイス)を抜き去り、男子ツアー歴代1位に再び躍り出ている。
木曜日に祖父を亡くし、それ以降はその悲しみを抱えたままプレーを続けていたジョコビッチは、感情的に極度の疲労を感じていることを明かし、ナダルに対して十分な精神力を発揮することはできなかったとしている。
「ラファの勝利に何も文句をつけることはしたくありません。彼の方が優れた選手でした。だけど、僕の中に感情的なエネルギーが残っていなかったのは事実です。」
ジョコビッチの祖父の葬儀は土曜日にセルビアで執り行われていた。「これまで、このように感情が揺さぶられる状況を経験したことはありません。この状況で決勝に進めたことには満足しています。メンタル的にとても難しい1週間でした。」と、ジョコビッチは1週間を振り返った。
これから数日間のスケジュールは白紙というジョコビッチは「昨日の葬儀に参加できなかったので、祖父の墓前に赴かなければなりません。だから、そこにいるでしょう。」とコメントしている。
ナダルの8連覇達成の瞬間を目の前で見ることになったジョコビッチは「ファンタスティックだね。彼がテニスにもたらしてくれたものは、チャンピオンのお手本と言えるでしょう。彼に対しては良いことしか思い浮かびません。毎年ここに戻ってきていますが、いつでも初めてここに来たかのように見えます。」と、ナダルを称賛した。
試合を通して11本のウィナーを記録したジョコビッチであったが、凡ミスの数は25本にも及んだ。対するナダルは、スピンの効いたヘビーボールでジョコビッチを徐々にコートの後ろに追いやった。
その風が吹く好天の中で行われた決勝、自分のリズムを見つけるのに苦労したジョコビッチに対し、ナダルは第1セット第3ゲームでブレークに成功すると、第9ゲームでもブレークを奪い、セットを先取する。
第2セットに入ると、第2、第4ゲームでブレークに成功したナダルがゲームカウント4-0と大量リードを奪い、試合の主導権を把握する。
ジョコビッチは第5ゲームでブレークバックに成功したものの焼け石に水。続く第6ゲームをラブゲームでブレークしたナダルが5-1とすると、第7ゲームでは自らのサービスゲームをしっかりとキープ。わずか79分でジョコビッチから久しぶりの勝利となった。
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