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女子テニスの国別対抗戦であるフェドカップのワールドグループ1プレーオフ(入替え戦)、日本とベルギーの対戦(東京/有明コロシアム、ハード)は21日、シングルス2試合が行われ、2007年以来となる1部復帰を目指す日本が連勝、ワールドグループ1昇格に王手をかけた。
このプレーオフに勝利した国は、来年の今大会をトップ8ヵ国しか出場できないワールドグループ1としてスタートできる。
この日の第1試合は日本のエースである森田あゆみ(日本)と世界ランク274位のA・バンアーツバンクが対戦、同83位の森田は各セットで18歳のバンアーツバンクにリードを許したものの、要所要所で経験の差を生かして勝利、チームに勢いを与えた。
試合後の会見で森田は「今日の相手のことは良く知らなかった。相手のサーブも良く、先にブレークされたので嫌な展開になりかけた。」としつつも、「今日は勝つことが一番大事だった。」と、エースとしての役割を果たしたことに安心したようだ。
続く第2試合では41歳のクルム伊達公子(日本)と19歳のT・ヘンドラーが対戦、経験に勝るクルム伊達が6-1, 6-4のストレートで勝利すると、日本に大きな2勝目をもたらした。
クルム伊達のサーブで始まったこの試合、オープニングゲームではキープにてこずったクルム伊達であったが、その後は若いヘンドラーを翻弄し、第1セット第2ゲームと第5ゲームでブレーク、わずか27分でセットを先取する。
第2セット第2ゲーム、クルム伊達はヘンドラーにブレークを許してしまい0-3とリードされてしまうものの、果敢なネットプレーなどで、ここから一気に4ゲームを連取して試合をひっくり返す。第8ゲームでブレークバックを許し4-4とされたクルム伊達だったが、続く2ゲームを奪いゲームセットとなった。
クルム伊達と同い年であるベルギー代表監督のA・デブリーズは「このレベルでプレーしているのは信じられないことです。とても尊敬しています。」と、クルム伊達についてコメントを残している。
ベルギーにはグランドスラム4勝のK・クレイステルス(ベルギー)と世界ランク31位のY・ウィックマイヤー(ベルギー)がいるが、今回は2人ともが出場を辞退したため、若いチーム編成となっている。
初日で2勝を飾った日本代表の村上武資監督は「結果だけ、ランキングだけを見れば想像通りかも知れないが、相手の情報がない中での対戦だったので、何が起きるか分からない思いがあった。クルム伊達と森田の両エースが仕事をしてくれて、今は少しだけほっとしている。」と、初日の感想を述べている。
また有明でのフェドカップ出場は1996年、当時の女王だったS・グラフ(ドイツ)に勝利したドイツ戦以来となるクルム伊達は「前回の神戸でもそうだったが、自分たちが自分たちの役割と責任を果たすことが大事。」と、チームでの勝利ということを強調した。
また第2セット序盤での劣勢については「まだ1ダウンだったし、あまり焦りもなかった。相手からのプレッシャーを受けていたわけではないので、必ずチャンスは来ると思っていた。」と、振り返った。
対戦2日目となる22日は13時から試合が行われ、第1試合で森田とヘンドラー、第2試合でクルム伊達とバンアーツバンクが対戦する。第3試合はダブルスが行われ、藤原里華(日本)/森田組とY・ボナボントゥー/A・メスタフ組が対戦の予定。
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