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女子テニスツアーのファミリー・サークル・カップ(アメリカ/チャールトン、賞金総額74万ドル、クレー)は2日、シングルス1回戦16試合が行われ、クルム伊達公子(日本)は第14シードのP・エルコグ(スロベニア)に4-6, 3-6のストレートで敗退、初戦で姿を消した。
世界ランク85位のクルム伊達は、同38位のエルコグから第1セットだけ1度だけブレークに成功するも、2度のブレークを許してセットダウンとされると、第2セットではブレークチャンスを掴むことなく敗退、1時間27分で今シーズンのクレー初戦を終えた。
クルム伊達はこの日、試合を通して76%の確率でファーストサーブを決めたものの、サービスゲームでは57%しかポイントを獲得できず、9本ものブレークピンチに直面していた。
またクルム伊達は、今年2月に行われたフェドカップではエルコグにフルセットの逆転で勝利していた。
今大会のサーフェスはグリーンサンドと呼ばれ、クレーでもハードコートに近いと言われているが、クルム伊達にとっては初めてのコートだった。
この日はエルコグを含め5人のシード選手が初戦に臨んでいたが、第10シードのA・メディーナ=ガリゲス(スペイン)がM・ウダン(アメリカ)を6-4, 4-6, 6-0で破った以外は敗退という波乱の1日となった。
今大会の予選を勝ち上がってきたP・オルマエシェアは、第15シードのC・シーパース(南アフリカ)に6-1, 1-6, 6-4のフルセットで勝利している。19歳のオルマエシェアはファイナルセットで5-1とリードしていたが、そこからシーパースに3ゲームを連取される。しかし、最後はラブゲームでブレークに成功すると、1時間46分で初戦突破を決めた。
オルマエシェアと同じく予選を勝ち上がってきたS・ボーゲル(スイス)は、第16シードのJ・ガイドソバ(オーストラリア)を6-4, 2-6, 6-4で撃破している。またA・ウズニアッキ(カナダ)は第11シードのC・マーケイル(アメリカ)を7-5, 5-7, 6-4と、2時間48分のマラソンマッチの末に破っている。
地元勢でありながら初戦で姿を消したマーケイルは「良い試合でした。彼女は本当に良いプレーしていました。彼女のサーブは本当に良かったし、ブレークするのは難しいと思っていました。自分のチャンスはありましたが、それを生かせませんでした。」と、敗戦を振り返った。
また19歳のマーケイルは、昨年の今大会では世界ランク97位だったものの、今年は同33位としてエントリーするなど、この1年で目覚ましい成長を遂げている。
このことについてマーケイルは「今日の敗戦は残念でしたが、素晴らしい12ヶ月だったことは間違いありません。もっと上手くなるように努力は続けますし、次回は別の立場で試合を終わらせられるように頑張ります。」と、これからの抱負を語った。
この他の試合の結果は以下の通り。
M・ルチッチ ○-× M・ミネッラ(ルクセンブルグ), 7-5, 7-5
B・ザーロバ・ストリツォバ ○-× C・ジョルジ(イタリア), 6-1, 6-3
An・ロディオノワ(オーストラリア) ○-× M・シンク(ハンガリー), 6-2, 2-6, 6-1
A・フラヴァコバ(チェコ共和国) ○-× I・ファルコーニ(アメリカ), 6-1, 7-5
J・ハンプトン(アメリカ) ○-× S・スティーブンス(アメリカ), 7-5, 7-6 (7-1)
V・ドゥシェヴィナ(ロシア) ○-× Y・チャン(中国)(台湾), 6-4, 7-6 (7-5)
G・ウォスコボエワ(カザフスタン) ○-× J・ドキッチ(オーストラリア), 4-3, 途中棄権
L・フラデカ(チェコ共和国) ○-× U・ラドワンスカ(ポーランド), 6-1, 6-4
E・ヴェスニナ(ロシア) ○-× S・デュボワ(カナダ), 7-6 (12-10), 7-5
K・ボンダレンコ(ウクライナ) ○-× O・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ), 2-6, 6-2, 6-4
E・ダニリドー(ギリシア) ○-× A・クドリャフツェワ(ロシア), 6-3, 6-4
今大会に第1シードとして出場する予定だったA・ラドワンスカ(ポーランド)が、後背部の怪我を理由に欠場を表明している。ラドワンスカは先週の土曜日、M・シャラポワ(ロシア)を破ってソニー・エリクソン・オープンでタイトルを獲得していた。
今大会の優勝賞金は11万5000ドル。
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