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男子テニスツアーのマスターズ大会であるソニー・エリクソン・オープン男子(アメリカ/マイアミ、賞金総額397万3050ドル、ハード)は金曜日に準決勝を行い、世界王者で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第21シードのJ・モナコ(アルゼンチン)を6-0, 7-6 (7-5)のストレートで下し、見事、決勝進出を決めた。
第1セットは6-0の27分でジョコビッチが独占した。モナコはわずか7ポイントしか奪えず、そのうち2ポイントはジョコビッチのダブルフォルトによるものだった。
第2セットは接戦となり、タイブレークにまでもつれ込んだ。同セットは96分もかかったが、結局タイブレークをものにしたジョコビッチがそのまま試合に終止符と打った。最後はモナコのフォアハンドがネットにかかった。
試合後、ジョコビッチは「彼(モナコ)は第2セットで素晴らしい闘志をみせました。もう準決勝なので簡単な試合にはならないと思っていました。」と話した。「タイブレークでは落ち着いて集中した結果、最後に締めることができました。」
会場となったフロリダはアルゼンチン人の人口が多く、モナコは観客から大きなサポートを受けた。ファンらはスペイン語で歌を歌い、モナコはそれにこたえた。
これについてモナコは「観客が私の名前で歌ってくれました。おかげで気分を盛り上げることができました。それによってポジティブな思考に切り替えることができました。」と振り返っている。
モナコは第2セットに入ってからファーストサーブの調子を上げてジョコビッチに食らい付く。ジョコビッチは5-4とリードしてからのサービスゲームで0-40とするが何とかデュースにまで戻す。しかしダブルフォルトでモナコがアドバンテージを握ると、最後はジョコビッチがフォアハンドにネットをかけ、5-5としてしまう。
ジョコビッチは「あの時点で試合を締めることができませんでした。ですが結果オーライです。決勝に進めたので。これはポジティブなことです。決勝では締めるべき場面では締めていきたいと思います。」と話している。
これでジョコビッチは昨シーズンの初めからの戦績を89勝8敗とした。またモナコとの対戦成績を5勝0敗とした。
マスターズ1000の大会で2度目のベスト4入りを決めたモナコは準決勝を振り返って「第1セットのジョコビッチはすばらしいプレーでした。まさに世界王者のプレーで、タフな状況でした。第2セットはいい試合になりました。しかし彼(ジョコビッチ)は勝利に値すると思います。」と勝者を称えていた。
四大大会5勝目を挙げた全豪オープン以来の決勝進出となったジョコビッチは、決勝戦で第4シードのA・マレー(英国)と対戦する。2009年の今大会で優勝しているマレーは、準決勝で第2シードのR・ナダル(スペイン)が左ひざの故障で棄権したため勝ち上がっている。ナダルはここ数週間、この故障に苦しめられていた。
ナダルによると怪我の程度はひどくなっているものの、得意とするクレーコート・シーズンでの活躍を逃したくないため、早期の回復を望んでいる。
ジョコビッチは決勝で今大会2年連続3度目の優勝を目指す。ジョコビッチとマレーは過去12度の対戦があり、ジョコビッチが7勝5敗でリードしている。両者は全豪の準決勝でも対戦しており、そのときもジョコビッチが勝っている。
これについてジョコビッチは「お互いよく知り尽くしています。いい試合になると思います。」と展望を話している。
今大会の優勝賞金は65万9775ドル。
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