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女子テニスツアーのモーリラ・ホバート国際(オーストラリア/ホバート、賞金総額22万ドル、ハード)は大会2日目の9日、シングルス1回戦8試合が行なわれ、日本期待の森田あゆみ(日本)が1回戦に登場したが、第5シードで前年の同大会チャンピオンのJ・ガイドソバ(オーストラリア)の前に3-6, 4-6のストレートで敗退、大会から姿を消した。
世界ランク34位のガイドソバは、第1セットでは同51位の森田に対して自身のサーブでは1度もブレークポイントを与えず、逆に森田のサーブでは2度のブレークに成功し、6-3とわずか39分でそのセットを先取した。
第2セットではガイドソバが5-3とリードしたところで降雨のため試合が中断。1時間後に再開した試合では、逆転を試みる森田だったが力及ばず。そのセットもガイドソバが6-4で制し、1時間19分で森田を退けた。
自身3度目のツアー優勝と大会2連覇へ向けて好調な滑り出しを見せたガイドソバは、全豪オープンへ向けて弾みをつけたいところ。彼女はこれまで6度出場した全豪では、1度も1回戦の壁を破ることが出来ておらず、念願の初勝利へ向けて調子を上げたい。スロバキア生まれでオーストラリアへ移住したガイドソバは、同じようにロシアからオーストラリアへ移住したAn・ロディオノワ(オーストラリア)と2回戦で対戦する。
その他のシード勢も順当に初戦突破を決めた。第1シードのY・ウィックマイヤー(ベルギー)がM・イラコビッチ(ニュージーランド)を7-5, 6-4で、第4シードのA・クルベールがE・ヴェスニナ(ロシア)を6-2, 6-4といずれもストレートで下した。
ウィックマイヤーは昨年のUSオープン後は腰の怪我のためツアー離脱を余儀なくされていた。「今後のテニス人生で最も注意する事は怪我です。トレーニングやリハビリがとても必要になります。今は毎日状態が良くなっています。コートから数ヶ月離れていて、ゲーム形式の練習を始めてまだ2週間ですから。ここまでの怪我をしたのは初めての事ですが、今は健康で気分も良いです。」
地元から主催者推薦で出場した2選手は明暗が分かれた。元世界ランク39位のC・デラクア(オーストラリア)はG・ウォスコボエワ(カザフスタン)を7-5, 4-6, 6-4の接戦で制した。しかし昨年のウィンブルドン・ジュニア・チャンピオンで15歳のA・バーティ(オーストラリア)ーはB・マテックの前に2-6, 2-6で敗退、経験の差を見せ付けられた。
現在世界ランク135位のデラクアは、2008年7月に自己最高位の39位を記録するも、その後は怪我に泣かされツアー離脱を余儀なくされていた。昨年は徐々に調子を取り戻し、USオープンの1回戦敗退後はオーストラリアのツアー下部大会に出場すると、6大会連続優勝を飾るツアー下部での連勝記録を打ち立てるなど、本来のプレーを取り戻しつつある。
この日もウォスコボエワに第2セットこそ奪われたものの2時間12分の接戦を制して、昨年6月のバーミンガム大会以来となるWTAツアー本戦での勝利を飾った。
「今は全く違う人間のように、そして全く違う選手のように感じます。精神的には恐らく年齢を重ねたこともありますが、成長していると思います。今はかつてのようなプレーへの準備が出来ています。世界のトップ選手達と戦える位置に居ると思えるのです。それを毎週毎週、築き上げて行きます。」と語るデラクアは自信に満ちていた。
一方のバーティーは、昨年末に行なわれたオーストラリア国内での全豪オープン本戦への主催者推薦枠を懸けた予選会では、初戦でデラクアを下す金星を飾ると、そのまま優勝を飾り来週から始まる全豪オープンの本戦への切符を手にしていた。
オーストラリア期待の若手であるバーティーだったが、12年のプロキャリアを誇る26歳のマテックの前に、第1セットでは3度、第2セットでも2度のブレークを許し68分で破れ、シニアの洗礼を受ける形となった。
それでもバーティーは「何本がウィナーも取れました。もちろんミスもありましたが、彼女を走らせることも出来ました。自分と比べると彼女はツアーにずっと長くいて、とても多くの経験をしていて、自分よりパワーもありました。そこが違う部分でした。」と、冷静に受け止めていた。
2回戦ではウィックマイヤーとデラクアが対戦する。クルベールはJ・ラーソン(スウェーデン)を6-3, 6-3で倒したS・エラーニ(イタリア)と、マテックはS・シルステアとそれぞれ2回戦を行なう。
その他の試合結果は以下の通り。
T・ピロンコバ(ブルガリア) ○-× H・ワトソン(英国), 7-6 (10-8), 3-6, 7-6 (7-2)
M・バーテル(ドイツ) ○-× R・オプランディ(スイス), 6-1, 6-4
また、ダブルスにI・ファルコーニ(アメリカ)とのペアで出場している青山修子(日本)は、この日行われたダブルス1回戦でK・ボンダレンコ(ウクライナ)/An・ロディオノワ組に2-6, 6-0, [6-10]で惜敗している。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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