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圧勝のアザレンカなどベスト8が出揃う◇BGLルクセンブルグOP

女子テニスツアーのBGLルクセンブルグ・オープン(ルクセンブルグ/ルクセンブルグ、賞金総額22万ドル、ハード)は20日にシングルス2回戦残り5試合が行われ、第1シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)A・ブリアンティ(イタリア)を6-0, 6-1の圧勝で退けるなど、ベスト8が出揃った。

世界ランク3位のアザレンカは同73位のブリアンティに対して、第1セットでは自身のサーブで67%の確率でポイントを獲得し、4度握られたブレークポイント全てを退けると、ブリアンティから3度のブレークを奪い1ゲームも与えずそのセットを先取した。

第2セットでも、アザレンカは2度のブレークピンチを切り抜け、ブリアンティからまたしても3度のブレークを奪うなど終始試合の主導権を握り、わずか67分の圧勝でベスト8入りに成功した。

「彼女(ブリアンティ)は良いスライスを打ってくることを知っていたので、それに上手く対応できたと思います。今日の作戦はとても上手く行って、ウィナーを決めることが出来ました。彼女のスライスを織り交ぜるプレーで苦しめられることなく勝利に成功しました。」とアザレンカは自身の戦略が功を奏したことを語っていた。ベスト4入りを懸けてアザレンカは、I・ベネソバ(チェコ共和国)と準々決勝で対戦する。

この日登場したもう一人のシード選手は敗退する波乱に見舞われた。この日の試合に登場した第5シードのA・イバノビッチ(セルビア)であったが、予選勝者のA・ケタボング(英国)に3-6, 2-6のストレートで敗れた。

世界ランク93位のケタボングは序盤こそ0-3と同23位のイバノビッチにリードを奪われたが、そこからゲームを連取してセットを先取。第2セットでも1度ブレークをイバノビッチに許したケタボングだったが、3度のブレークをイバノビッチから奪い74分で勝利を決めた。

この勝利が自身のテニス人生で最上位ランクの選手からの勝利となったケタボングは「初対戦だったけど、とても良いプレーが出来ました。彼女の今のコーチは去年自分をコーチしていたニゲル・シアーズ氏で、彼が相手のボックスに座っているのを見ながらの試合は、とても不思議な気分でした。」と試合中の気持ちを語っていた。

準々決勝でケタボングは、同じく予選を勝ち上がったB・スホーフスと対戦する。スホーフスはこの日、R・マリーノ(カナダ)を1-6, 6-1, 7-5の逆転で下しての勝ち上がりだった。

23歳で世界ランク199位のスホーフスは今大会が自身初のWTAツアーでの本戦だったが、水曜日の1回戦ではK・クルベールを下し嬉しい初勝利を飾っていた。この日の第1セットは同62位のマリーノにあっさり奪われたが、第2セットから展開は一転。スホーフスが主導権を奪い返し、勝敗の行方は第3セットへともつれた。

第3セットでは5本のサービスエースを記録したマリーノに対し、スホーフスも自身のサービスゲームでは1本もブレークポイントを握らせない安定したプレーを見せ、両者ゆずらない展開となる。しかし、ゲームカウント5-5からの第11ゲームでこのセット初めてのブレークをスホーフスが奪い、続くサーブをしっかりキープして自身初のツアー8強入りに成功した。

「一番最後のサービスゲームまでは彼女(マリーノ)は素晴らしいサーブを打っていました。あのゲームはファーストサーブの確率が悪くなったのです。そこから上手くラリーに持ち込んでブレークするチャンスが訪れたのです。次の自分のサーブではニューボールになったこともアドバンテージでした。」とスホーフスは勝因を分析していた。

残りの2回戦では、ラッキールーザーのL・フラデカ(チェコ共和国)が予選勝者のA・カダンツを6-3, 6-4で、A・セバストバ(ラトビア)S・ハレプ(ルーマニア)を6-2, 6-2といずれもストレートで下して準々決勝へ駒を進めた。

今大会第3シードで出場予定だったS・リシキ(ドイツ)が胃腸疾患のために急遽欠場を表明したために本戦へ繰り上がったフラデカは、各セットでカダンツに2度のブレークを許したものの、いずれも3度のブレークを奪い返し、74分でカダンツを倒した。

セバストバも第1セットでは2度のブレークをハレプから奪いそのセットを先取。第2セットに入ると、2度のブレークをハレプに許したセバストバだったが、ハレプのサーブを4度全てブレークし71分でハレプを退けた。セバストバは今季3度目のベスト8入りを決めた。

フラデカはM・ニクルスク(ルーマニア)と、セバストバは第6シードのJ・ジョルジュ(ドイツ)と、それぞれベスト4入りを懸けて準々決勝で顔を合わせる。

今大会の優勝賞金は3万7000ドル。

(2011年10月21日10時49分)

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