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男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(東京/有明コロシアム、賞金総額121万4500ドル、ハード)は大会7日目の9日、シングルス決勝が行われ、第2シードのA・マレー(英国)が第1シードのR・ナダル(スペイン)に3-6, 6-2, 6-0のストレートで勝利、先週のバンコクに引き続き2週連続でタイトルを獲得、優勝賞金29万5000ドルを手に入れた。
満員の有明コロシアムに登場したナダルとマレーは今季5度目の対戦。また今季はグランドスラム準決勝で3度の対戦をしている両者だが、その全ての試合でナダルが勝利していた。
この日もディフェンディング・チャンピオンであるナダルが、立ち上がりでファーストサーブが入らないマレーを第2ゲームでブレーク、3-0とリードを奪う。
第1セットは中盤からサービスキープの展開となり、1本だけあったブレークピンチを切り抜けたナダルがキープを続け、47分で先取する。
マレーのサーブで始まった第2セットも序盤はお互いにサービスキープとなったが、第4ゲーム、4度のデュースの末にマレーがこの試合初めてのブレークに成功、3-1とリードを奪う。
続く第5ゲーム、大会連覇を目指すナダルは0-40と絶好のブレークチャンスを迎える。しかし、ここから3本連続でサービスエースを決めたマレーがサービスキープに成功、ナダルに挽回を許さない。
続く2ゲームはお互いにサービスキープとなり5-2迎えた第8ゲーム、マレーがこのセット2度目のブレークに成功すると、試合はファイナルセットに突入する。
第3セットに入ると、勢いに乗るマレーはコートカバーリングに定評のあるナダルからウィナーを連発。ナダルからベーグルでセットを奪ったマレーは、2時間16分で優勝を決めた。
ファイナルセットではナダルに4ポイントしか与えなかったマレーは「第3セットでは、素晴らしいテニスがプレーできました。第1セットの終盤と第2セットの序盤は、競ったゲームがたくさんありました。試合の流れを掴むことができ、それからは彼にチャンスを与えませんでした。」と、自らのパフォーマンスを評した。
また、これでナダルから5勝目となったマレーは「第3セットはベストのプレーでした。ナダルとは過去にいくつか良い試合をしていますが、今日は本当に安定していて、ミスも少なかったですし、要所要所で良いプレーが出来ました。」と、試合を振り返った。
一方でタイトルを防衛出来なかったナダルは「2度目の来日ですが、まるでホームのように過ごせました。震災がありながらも、こうして戻って来れたことを光栄に思います。」とファンへ感謝の言葉を述べた。
また試合後の会見でナダルは「マレーは信じられないプレーを連発していましたし、第3セットではミスもなく手が付けられない状態でした。あのレベルでプレーをされると、非常に難しい試合になります。」と、敗戦を受け止めていた。
表彰式では、今年で40周年を迎える今大会を記念して有田焼の皿が両選手に贈呈されたほか、今大会の第1回大会の優勝者で、唯一の日本人チャンピオンである坂井利郎氏が登場、マレーから記念品を受け取る一幕もあった。
今季4勝目、キャリア通算20勝目を達成したマレーは、兄であるJ・マレー(英国)とのダブルスでも決勝に進出しており、単複2冠を目指す。
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