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男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップ準決勝、セルビア対アルゼンチン(セルビア/ベオグラード、ハード)は対戦最終日の18日、リバースシングルスが行われ、2勝1敗とリードしていたアルゼンチンが第1試合で勝利、決勝に進出した。
初日のシングルスで2連敗を喫していたホームのセルビアは、エースであるN・ジョコビッチ(セルビア)にチームの命運を託す。対するアルゼンチンはJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を起用する。
エース同士の対戦となったこの試合、デル=ポトロがジョコビッチに対し7-6 (7-5), 3-0とリードを奪うと、ジョコビッチは後背部の痛みに耐えられず突然コートに倒れこむとそのまま試合を棄権、この瞬間、アルゼンチンの決勝進出が決まった。
月曜日にUSオープンで優勝したばかりのジョコビッチは、金曜日に行われていたシングルスを背中の痛みのために欠場、その代わりにV・トロイキ(セルビア)が出場していたが、この試合はD・ナルバンディアン(アルゼンチン)が6-4, 4-6, 6-2, 6-3で勝利していた。
一方のデル=ポトロは初日のシングルスではJ・ティプサレビッチ(セルビア)に勝利、チームに2勝目をもたらしていた。この時点で崖っぷちに立たされたディフェンディング・チャンピオンのセルビアであったが、2日目のダブルスを制し、エースであるジョコビッチに逆転の可能性をかけていた。
しかし、この日のジョコビッチはデル=ポトロのサーブに苦しめられた。またエンドチェンジの際にはストレッチを行い、第1セットと第2セットの間にはメディカル・タイムアウトも要求していた。
「こういった形で試合が終わり、とても残念です。」とジョコビッチ。「自分が予想していた状態の60%程度のコンディションでした。」
今季は64勝2敗という戦績をツアーで残しているジョコビッチは、この日の試合に出場することを自分で決断したとしている。
「彼はとても高いレベルでプレーしていました。」とジョコビッチ。「もし自分のコンディションが良くても、彼に勝てたとは言い切れません。彼のサーブはとても良かったですし、リターンでコントロールできませんでした。」
対するデル=ポトロは「自分のサーブとフォアハンドに本当に自信がありました。アルゼンチンは勝利にふさわしいです。」と、ジョコビッチとの対戦にも自信を持って臨んでいたことを明かしている。
またスペインとの決勝について「僕らにとっては難しいでしょうが、優勝したいと思います。」と、デル=ポトロはタイトルへの思いを語っている。
アルゼンチンがアウェイで行われた準決勝で勝利したのは、今回が初めてのこと。これまでアルゼンチンは9度の準決勝進出を果たしているが、アウェイでの6試合全て敗れていた。
一方のセルビアは、昨年から続く連勝が7でストップ。またホームでは2005年のベルギー戦以来となる敗戦となった。その時の対戦でもジョコビッチはシングルスで敗れていた。
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