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ウォズニアキがクレー初戦を快勝◇ファミリー・サークル・カップ

女子テニスツアーのファミリー・サークル・カップ(アメリカ/チャールストン、賞金総額72万1000ドル、クレー)は6日、シングルス2回戦9試合が行われ、第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)は予選から勝ち上がってきたI・ファルコーニ(アメリカ)に6-1, 6-1のストレートで快勝、順当に3回戦に駒を進めた。

昨年も今大会に出場していたウォズニアキであるが、その時はV・ズヴォナレーワ(ロシア)との準決勝で足首を負傷し、無念の棄権敗退となっていた。しかし今回は、ナンバー1として貫禄のプレーを見せ付けた。

「クレーでも良い感触で、興奮しています。ここでクレーシーズンを始めるのは、いつもわくわくします。」とウォズニアキ。

もしウォズニアキが今大会に悪い思い出があったとしても、この日の試合でウォズニアキは試合開始から早々にそれらを振り切るようなプレーをみせている。

世界ランク128位のファルコーニから、いきなり5-0と大量リードを奪ったウォズニアキは、そこからほんの少しだけ反撃を許したが、最後は6ゲームを連取して一気に勝利、試合時間はわずか56分だった。

「彼女のプレーは良かったですが、私は一歩だけボールに踏み込むような感覚がありました。正しいチャンスにウィナーを決めることが出来ました。」と、ウォズニアキは自らのパフォーマンスに満足した様子。

この日の試合でウォズニアキは、ファルコーニのミスにも助けられリードすると、そのまま試合の主導権を握ることに成功する。第2セットのオープニングゲームを奪ったファルコーニであったが、ウォズニアキの精確かつ堅実なショットの前になす術はなかった。

世界ランク1位と初めての対戦であった20歳のファルコーニは「彼女の弱点が分かりません。だから、もし見つけたら私に教えて下さい。」と、会見で語っている。

初戦を快勝したウォズニアキであるが、昨年の怪我については完全に忘れてはいないようだ。「時々ですが、少しだけ頭をよぎります。特にドロップショットを追いかけるときは。だけど一方で、この大会はいつもプレーが楽しめるところですし、センターコートはとても居心地がいいです。」

また今季は2大会でタイトルを獲得しているウォズニアキは、過去に何があろうと、すでに万全の体制が整っていると考えている。「大会が進むにつれ、クレーコートでの自信もより深まっていくでしょう。」

今大会のディフェンディング・チャンピオンで第2シードのS・ストザー(オーストラリア)は、P・メイヤー(オーストリア)に6-1, 6-2のストレートで快勝、3回戦進出を決めている。

世界ランク108位のメイヤーを57分で下したストザーは、優勝した昨年と同じような気分で今年も大会に臨んでいるようだ。

「ディフェンディング・チャンピオンとして自分の名前が呼ばれると、少し肩が上がって、自然と笑みがこぼれてしまいます。」

世界ランク5位のストザーは、すでに1週間近くも会場に滞在し、大会への準備を積み重ねていた。彼女は、タイトル防衛のために最大のハードルを超えるために、ウォズニアキを破る必要があると考えている。

20歳のウォズニアキは、他を圧倒するような強力なサーブなど武器と呼べるショットが持ち味ではないが、ストザーはウォズニアキの堅実さが強さとなっていると信じている。

「彼女の武器はメンタルの強さだと思います。」とストザー。「もし彼女とプレーして、彼女を倒さなければならないとすれば、私たちは彼女を倒さないとなりません。彼女はミスをしませんし、決して自滅することがないのです。」

この他の試合の結果は以下の通り。

J・ヤンコビッチ(セルビア) (3) ○-× T・パスゼック(オーストリア), 6-2, 6-3
S・リシキ(ドイツ) ○-× M・バルトリ(フランス) (4), 6-2, 6-3
N・ペトロワ(ロシア) (7) ○-× E・ガロビッツ(ルーマニア), 6-1, 6-1
A・タチシュビリ(グルジア) ○-× M・キリレンコ(ロシア) (9), 5-7, 7-5, 6-3
D・ハンチュコバ(スロバキア) (10) ○-× E・ロディナ(ロシア), 6-0, 6-1
E・ヴェスニナ(ロシア) ○-× B・マテック(アメリカ) (14), 6-4, 7-6 (8-6)
B・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国) (15) ○-× A・ロディオノワ, 6-3, 1-6, 6-3

今大会の優勝賞金は11万1000ドル。

(2011年4月7日19時15分)

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