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男子テニスツアーのマスターズ大会であるソニー・エリクソン・オープン(アメリカ/マイアミ、賞金総額364万5000ドル、ハード)は3日、シングルス決勝が行われ、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第1シードのR・ナダル(スペイン)に4-6, 6-3, 7-6 (7-4)の逆転で勝利、優勝賞金61万1000ドルと今季4個目のタイトルを手に入れた。
この日の勝利で世界ランク2位のジョコビッチは、今季開幕から負けなしの24連勝を達成となった。開幕からの連勝記録としては、I・レンドル(アメリカ)が25連勝を記録した1986年以来で最長となる。
気温が30度近くまで上がる中、3時間21分のマラソンマッチを制したジョコビッチは「なんて競った試合でしょう。世界ナンバー1の選手に第3セットのタイブレークで競り勝つなんて、とても信じられないことです。」と、勝利の喜びを語っている。
マッチポイントでクロスコートにフォアハンドウィナーを決めたジョコビッチは、その瞬間、喜びと共にジャンプすると、観客席からは大歓声が起こった。
「彼がしていることは信じられない。」とナダル。「第1に、彼はとても良いプレーをしている。第2に、彼は大きな自信を持ってプレーしている。勝ち続けているときは、勝つのも容易になります。」
ジョコビッチに2連敗となったナダルは、昨年の楽天ジャパン・オープンからタイトルを獲得していないが、ジョコビッチはまだトップの座を奪うには準備が足りないとしている。
「人生で最高の4ヶ月ですが、まだまだシーズンの始まりに過ぎません。トップの座を獲得することを話すには、少し早すぎる気もします。ラファは間違いなく、世界最高の選手です。もしナンバー1の座が欲しければ、シーズンを通して良いプレーを続ける必要があります。」
ジョコビッチはインディアンウェルズの決勝でも、1セットダウンからナダルに勝利しており、対トップ10選手の戦績を8勝0敗としている。また2006年のR・フェデラー(スイス)以来、3月に行われるマスターズ2大会での連勝を達成した。
ナダルは通算3度目の今大会決勝の舞台であったが、いまだにタイトルには手が届いていない。「多分、他の試合よりも少しだけ緊張していかも知れません。ここでは優勝したことがありませんし、今回が3度目のチャンスでしたから。」
一方のジョコビッチは、今回が通算2度目となる今大会での優勝となった。2007年に初優勝したときには、当時のキャリアで最高のタイトルであったが、ジョコビッチはそれ以降、グランドスラムで2勝するなどしている。
また勝利を重ねるにつれ高まってきたジョコビッチの人気を象徴するかのように、この日の観客席の大半はジョコビッチの応援をしているようだった。
「どんな応援でも歓迎します。」とジョコビッチ。「特にこういったとても競った試合ではね。最高の雰囲気でした。」
この日の試合でジョコビッチは、第1セット序盤で今大会初めてとなるブレークをナダルに許してしまう。さらにナダルにブレークを許し、第1セットを落としたジョコビッチは、ラケットをボールボックスに叩きつける。
第2セットに入るとジョコビッチが反撃を開始、第2ゲームでブレークに成功し3-0とリードすると、ナダルの追撃を振り切り、試合はファイナルセットに突入する。
ファイナルセットは、お互いにブレークチャンスがないままタイブレークに突入する。最初の5ポイントはお互いにミニブレークとなったタイブレーク、ジョコビッチが一歩抜け出すと6-2とチャンスを掴む。ここからナダルも2本を取り返すが、最後はジョコビッチが逃げ切り優勝となった。
「終盤になるにつれて、二人ともがスローダウンしているのは明らかでした。タイブレークは本当にどちらに転ぶか分かりませんでした。最後のショットが決まるまで、勝てるかどうか分かりませんでした。」と、ジョコビッチは最後の瞬間を振り返っている。
接戦の末に敗れたナダルは試合の90分後に行われた会見で「今の体には何も残っていません。こういった試合は大好きです。もちろん、勝利が好きで、敗戦ではありません。」とコメントを残した。
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