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女子テニスツアーのバークレイズ・ドバイ・テニス選手権女子(アラブ首長国連邦/ドバイ、賞金総額205万ドル、ハード)は木曜日にシングルス3回戦8試合を行い、第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)が森田あゆみ(日本)を6-1, 6-0で一蹴しベスト8入りを決めた。今大会でベスト4入りすると再び世界ランク1位へ返り咲くウォズニアキは、その座まであと1勝と迫った。
ウォズニアキのサーブで始まったこの試合、第2ゲームで森田はいきなりブレークを許してしまうと、その後の第4ゲームでもブレークされて0-5と一気にリードされてしまう。森田は、第3、第5ゲームのウォズニアキのサーブでブレークポイントのチャンスがあったが、鉄壁の守備を見せるウォズニアキからなかなかブレークを奪えない。第6ゲームでこの試合初めてサーブをキープした森田であったが、この1ゲームしか奪えず27分で第1セットを失う。
第2セットも第1ゲームをラブゲームでブレークされた森田は、第3ゲームでもウォズニアキにブレークを許してしまう。ネットへ出る機会を増やした森田は、そのプレーでポイントを取るが、ストロークでのミスが増えなかなかゲームが取れない。ウォズニアキのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第6ゲーム、ウォズニアキはそのゲームをラブゲームでキープ、わずか52分で森田を一蹴した。
金曜日に行われる準々決勝で勝利を飾ると世界1位へ返り咲くことを聞かれたウォズニアキは「本当にそのことは考えていないの。良いプレーをすればランキングは自然と付いてきます。だから明日は、自分のベストのテニスをするだけ。それしか考えていないわ。」と、あくまでも明日の試合だけに集中していることを強調した。
今週の月曜日、復帰後初の世界1位の座についたK・クレイステルス(ベルギー)とその座を争っているウォズニアキに、森田は力の差を見せ付けられる敗退となった。しかしながら今大会の勝ち上がりで、週明けの世界ランクで初めてトップ50入りをする可能性が高い森田は、敗戦ながらも観客からの拍手に笑顔で手を振りコートを去った。
そのベスト4入りを懸けてウォズニアキは、第9シードのS・ペア(イスラエル)と準々決勝で対戦する。ペアはこの日、前日の2回戦で全豪オープンの準優勝者で第5シードのN・リー(中国)を下したY・ウィックマイヤー(ベルギー)を3-6, 6-4, 6-1の逆転で倒しての勝ち上がり。
この日は上位シード勢が敗退する波乱が起きた。第2シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)と第3シードのF・スキアボーネ(イタリア)が早くも大会を去る結果となった。その波乱の立役者は、第15シードのA・クレイバノワ(ロシア)と第16シードのS・クズネツォワ(ロシア)。
クレイバノワはズヴォナレーワを6-3, 6-2で、クズネツォワはスキアボーネを1-6, 6-0, 7-5の逆転で破って、準々決勝へ駒を進めた。
クレイバノワは「以前にも彼女(ズヴォナレーワ)に勝ったことがあるから、コートに立った時、今日も勝てるって信じていたの。今日の試合で一番自分に有利だったのは、コートの球足が速いこと。だから自分のテニスを生かすことができた。」と、試合に前向きに臨んだ気持ちと、勝因を分析していた。
先月行われた全豪オープンの4回戦で、グランドスラム女子シングルス史上最も長い試合となる4時間44分の試合の再戦となったクズネツォワとスキアボーネは、この日もフルセットへともつれる試合となった。第3セットで6本のマッチポイントを取り切れなかったクズネツォワだったが、7本目をしっかり決めて全豪オープンのリベンジを果たした。
「第1セットを1-6で落としても、コートが速いから自分のテニスの方が向いていると思っていた。ちょっと良くなれば全てが変わって来ると思っていたし、そうなった。まだ全豪での対戦が生々しく心に残っていて、そのショックも残っている。だって、本当に精一杯戦ったし、グランドスラムだったから。でも試合には勝敗がつき物で、今日は自分が勝利を掴めたわ。」と、試合後にクズネツォワは気持ちを語っていた。
準決勝進出を懸けてクレイバノワは第7シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)を6-3, 6-7 (2-7), 6-4で下した第11シードのF・ペネッタ(イタリア)と、クズネツォワは第10シードのM・バルトリ(フランス)を6-3, 6-2で退けた第8シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)と準々決勝で顔を合わせる。
その他、第4シードのS・ストザー(オーストラリア)がP・シュニーダー(スイス)を6-3, 6-4のストレートで、第6シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)が第12シードのK・カネピ(エストニア)を2-6, 6-3, 7-5の逆転で下してベスト8へ名を連ねた。ストザーとヤンコビッチが準々決勝で戦う。
今大会の優勝賞金は36万ドル。
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