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森田が好調のクヴィトバを破る大金星◇バークレイズ・ドバイ・テニス

女子テニスツアーのバークレイズ・ドバイ・テニス選手権女子(アラブ首長国連邦/ドバイ、賞金総額205万ドル、ハード)は火曜日にシングルス1回戦残り16試合が行われ、森田あゆみ(日本)が先週のGDFスエズ・オープン決勝で新たに世界ランク1位に返り咲いたK・クレイステルス(ベルギー)を下して優勝を飾った第13シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)を7-6 (7-2), 7-6 (7-3)のストレートで破る大金星を挙げた。

今季最初のグランドスラムである全豪オープンで自身初となる4大大会での3回戦進出を果たして波に乗る森田は、その勢いを維持し第1セットから自身のサービスゲームでは68%の確率でポイントを獲得する安定したプレーを見せ、3本のサービスエースを記録するも4本ものダブルフォルトを犯すなど波に乗れないクヴィトバと対等なストローク戦を見せる。接戦となったそのセットをタイブレークの末に奪い森田がリードする。

第2セットになり立て直しにかかるクヴィトバが先にブレークを奪い森田からリードを奪い5-3とし2度のセットポイントを握った。しかし、そこで粘りを見せた森田がブレークバックに成功しまたしてもタイブレークへともつれた。そのタイブレークでも主導権を渡さなかった森田が、1時間31分のストレートで月曜日発表の世界ランクで自己最高位の14位へと浮上したクヴィトバを退け2回戦進出を決めた。

クヴィトバは今季開幕戦のブリスベン国際でも優勝しており、今月初めに行われたフェドカップのシングルスでも2連勝するなど、今季これまで16勝1敗と絶好調を続けていた。特に先週のパリでの大会の決勝戦では、すでに世界ランク1位への返り咲きを決めていたクレイステルスを6-4, 6-3のストレートで倒し自身初となるプレミア大会での優勝を飾ったばかりで、この日はその疲労の色が隠せなかった。

「今日は全てが上手く行かなかった。とても疲れていてそれを全身で感じていて、サーブもあまり打てなかった。本当に反応も鈍くて試合をすること自体難しい状況だった。」と語るクヴィトバは、決勝戦からたった1日しか休養が取れず、連戦の疲れが溜まっていたことを明らかにしていた。

クヴィトバと同じく、先週のパタヤ女子オープンを1セットも落とさず完全優勝を飾ったD・ハンチュコバ(スロバキア)も疲労の色が濃く、A・チャクエタゼ(ロシア)に1-6, 3-6と1時間31分で敗れ、先週のチャンピオンが二人揃って早くも大会を後にした。

「コートの上でエネルギーがあまりないのを感じていたわ。頑張ったけど、情けないテニスしかできなかった。ベストを尽くそうとしたけど・・・肉体的に今日は本当に不可能だった。」とハンチュコバは試合の時の気持ちを語り、かなりの疲労が蓄積していたことを明かした。

2回戦で森田はA・アマンムラドワ(ウズベキスタン)を6-3, 6-1で一蹴した主催者推薦のS・ミルザ(インド)と、チャクエタゼは第1シードのC・ウォズニアキ(デンマーク)とそれぞれ対戦する。

今大会の上位8シード選手は1回戦が免除されており2回戦からの登場。ウォズニアキに続き、第2シードにV・ズヴォナレーワ(ロシア)、第3シードはF・スキアボーネ(イタリア)、第4シードがS・ストザー(オーストラリア)、第5シードはN・リー(中国)、第6シードにJ・ヤンコビッチ(セルビア)、第7シードがV・アザレンカ(ベラルーシ)、第8シードはA・ラドワンスカ(ポーランド)となっている。

その他の試合結果は以下の通り。

S・ペア(イスラエル) (9) ○-× MJ・マルチネス=サンチェス(スペイン), 6-4, 6-1
F・ペネッタ(イタリア) (11) ○-× J・ドキッチ(オーストラリア), 6-2, 6-2
K・カネピ(エストニア) (12) ○-× V・ドゥシェヴィナ(ロシア), 6-1, 6-2
P・シュニーダー(スイス) ○-× A・イバノビッチ(セルビア) (14), 4-6, 7-6 (7-2), 6-2
S・エラーニ(イタリア) ○-× Z・クチョバ, 6-1, 6-4
S・ポン(中国) ○-× B・マテック(アメリカ), 6-3, 2-6, 6-3
鄭潔(中国) ○-× K・バロア(ドイツ), 6-3, 2-6, 6-4
Y・ウィックマイヤー(ベルギー) ○-× B・ヨバノフスキ(セルビア), 7-5, 3-6, 6-2
R・ビンチ(イタリア) ○-× E・ヴェスニナ(ロシア), 6-4, 6-3
K・ザコパロバ(チェコ共和国) ○-× L・サファロバ(チェコ共和国), 6-2, 6-2
A・ペトコビッチ(ドイツ) ○-× A・クルベール(ドイツ), 6-4, 4-6, 6-3
T・ピロンコバ(ブルガリア) ○-× E・マカロバ(ロシア), 7-5, 6-3
J・グロス(オーストラリア) ○-× D・チブルコワ(スロバキア), 7-6 (7-5), 6-2

今大会の優勝賞金は36万ドル。

(2011年2月16日10時19分)

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