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男子テニスツアーのメディバンク国際男子(オーストラリア/シドニー、賞金総額37万2500ドル、ハード)は土曜日に決勝戦を行い、第3シードのG・シモン(フランス)が第4シードのV・トロイキ(セルビア)を7-5, 7-6 (7-4)のストレートで下し、見事、優勝を飾った。シモンは優勝賞金7万7000ドルを獲得した。
今大会でフランス人が最後に優勝したのはG・フォルジェ(フランス)が優勝した20年前のことであり、シモンはそれ以来のトロフィーをフランスにもたらした。
シモンは試合を通じて安定したプレーをみせ、トロイキは不満を爆発させた。トロイキはラケットをコートに叩きつけ、ネットを蹴り上げた。これでシモンはトロイキから5連勝目を挙げた。トロイキはまだシモンから1セットも奪ったことがない。
シモンは今大会絶好調で、1回戦では第8シードのルー・イェンスン(台湾)を下し、準決勝では第3シードのE・ガルビス(ラトビア)を退けての決勝進出だった。
試合後、シモンは「優勝することはいつでも気分のいいことです。またいつ優勝できるか分かりませんので、毎回、よく味わうようにしています。今大会で優勝できて最高です。大きな大会ですから。過去、今大会には4度出場していますが、いずれも2回戦以上には進めていませんでした。」と話した。
2009年初頭には世界ランク6位まで上り詰めたシモンは、その後、重度の膝の故障に見舞われ、現在はランキングを41位にまで落としている。
シモンは月曜日から始まる全豪オープンの1回戦で再びイェンスンと対戦する。勝ち上がると2回戦で過去4度優勝の世界2位R・フェデラー(スイス)と顔を合わせる可能性が高い。
シモンは「私はシード選手ではありません。ですので、最初の2試合のいずれかでシード選手に当たることは必至です。フェデラー選手は容易に倒せる相手ではありません。ですが、まず最初にイェンスン選手を再び倒さなければなりません。今週、彼を倒していますが、勝負はいつも分かりません。全豪はもっとタフな試合になるかも知れません。」と述べている。
一方、敗れたトロイキは「残念です。ですが、よい1週間ではありました。チャンスがありましたが、生かせませんでした。彼(シモン)のプレイスタイルは苦手です。これまで5試合を戦いましたが、まだセットを奪える方法を見出せていません。」と肩を落とした。
決勝戦の第1セット、試合序盤でブレーク合戦があった後、試合は5-5となる。5-5からシモンがしっかりキープして6-5とすると、第12ゲームでトロイキのサービスブレークに成功し、そのまま第1セットを58分で先取した。怒りを爆発させたトロイキはコートにラケットを叩きつけた。
第2セットに入るとトロイキが序盤でブレークに成功、3-1とリードを重ねる。しかしシモンはトロイキの弱点であるバックハンドにボールを集め、3-3まで追いつく。再び怒りを爆発させたトロイキはネットを足で蹴り上げた。
トロイキは「負けている時はイライラするもの。いくつかの場面で少し緊張していたので、その緊張を解くために必要でした。」と述べている。
第2セットは結局、タイブレークまでもつれ込んだが、タイブレークではシモンがリードを奪い、最後はトロイキのバックハンドがワイドに逸れると、そのまま試合に終止符を打った。
シモンが属するフランスチームは、先月のデビスカップ決勝でトロイキの属するセルビアに逆転で敗れており、シモンは今回の優勝で幾分、リベンジを果たした格好となった。
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