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女子テニスツアーの広州国際女子オープン（中国/広州、賞金総額２２万ドル、ハード）は日曜日に決勝戦を行い、第１シードのＪ・グロス（オーストラリア）がノーシードのＡ・クドリャフツェワ（ロシア）を6-1, 6-4のストレートで下し、見事、ＷＴＡツアー初優勝を飾った。グロスは優勝賞金３万７０００ドルを獲得した。

今年の全仏およびウィンブルドンでベスト１６入りを果たしていたグロスは、決勝までの４試合でわずかに１０ゲームしか落とさないという順調ぶりだった。

グロスは決勝でも強力なストロークでクドリャフツェワを終始圧倒し、５度のブレークに成功する一方で、サービスエースを１１本決めた。ダブルフォルトはわずかに３本だった。

試合後、グロスは「試合の後にすぐに夫に電話をしたの。彼はあと３０分で飛行機に乗るところだったから、急いで勝ったことを伝えたの。」と話した。

「今週こなしたほとんどの試合でとてもいいプレーができた。安定していたし、サービスもよかった。サービスがよかったからキープが簡単で、相手に多くのプレッシャーをかけることができた。対戦相手にはあまりチャンスを与えなかったし、逆に自分がチャンスを手にしたときにはきちんとポイントが取れていた。」

今回の優勝でポイントを稼いだグロスは、最新の世界ランキングで初のトップ５０入りを果たす見込みだ。「もっともっとランキングを上げていきたい。目標は来年の全豪でシードが付くこと。そして残念なことには、今日はお祝いしている暇はないの。朝９時の飛行機で韓国に移動しなければならない。（ハンソル韓国オープンでは）１回戦でＮ・ペトロワ（ロシア）と対戦するの。だから急いでホテルに戻って荷物を詰めなくては。」

これまでのツアーでは準決勝進出が最高成績だったグロスは、今回の優勝までわずか１５ゲームしか落とさず、今季においてはＭ・シャラポワ（ロシア）の２１（２月のメンフィスの大会）という記録を追いぬいた。スロバキア出身のグロスは昨年２月にＳ・グロス（オーストラリア）と結婚し、１１月からオーストラリア人としてプレーしている。

一方、ツアー初の決勝進出を決めていたクドリャフツェワは「少しがっかりしている。でも彼女（グロス）は１週間を通じてとてもいいプレーをしていた。だからおめでとうと言いたい気持ちでいる。今回の経験にはとても満足している。私たちはコーチなしで来ていたから、実は決勝前のウォームアップは一緒にやったの。明日も空港まで一緒に行く予定よ。変な感じだけど、とても楽しかった。今季では最高の大会の１つだった。今回、たくさんポイントを稼いでしまったから、来年も戻ってくる予定よ。」と話した。

ダブルス決勝では、Ｅ・ガロビッツ（ルーマニア）／Ｓ・ミルザ（インド）組が地元期待のＸ・ハン／Ｗ・リュー組を7-5, 6-3で下し、優勝を飾った。ガロビッツはダブルスでツアー２勝目、ミルザはツアー９勝目をマークした。両者がペアを組んだのは今大会が初めてだった。