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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会最終日の13日、男子シングルス決勝が行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)が第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を6-4, 5-7, 6-4, 6-2で下し、グランドスラム通算9勝目、今シーズンでは3つ目のグランドスラムタイトルと優勝賞金170万ドルを手に入れた。
今大会は初優勝となったナダルは、この日の勝利で史上7人目となる生涯グランドスラム達成すると共に、グランドスラムでの連勝記録を「21」に伸ばした。また1シーズンでのグランドスラム3連勝は、1969年のR・レーバー(オーストラリア)以来のこと。
「キャリアを通じて今大会で初めて、とてもとても良い試合をした感覚です。一番重要な瞬間に、最高の試合がこのUSオープンで出来たと思います。」とナダル。
日曜日に予定されていた試合は雨のために順延となり、3年連続となる月曜日に行われた。また第2セットの途中でも、雨のためにプレーを一時中断していた。試合再開後、ジョコビッチが第2セットを奪い、今大会通じて初めてナダルからセットを奪ったものの、その後はナダルが一方的にペースを握った。
「彼に持っていかれたよ。」とジョコビッチ。「追いつくチャンスを全く与えてくれなかった。」
「彼は史上最高の選手になる能力がある。ハードコートではこれまでで最高のプレーを見せてくれた。サーブではスピードや正確さが劇的に進化しているし、ベースラインからのプレーは変わっていないしね。」
およそ2時間の中断をはさみ再開された試合は、両者ともに一歩も譲らぬ攻防のなかセットカウント1-1で第3セットに突入する。第3セットに入ると、ナダルが第3ゲームでブレークを奪うと、そのままジョコビッチを振り切りセットカウント2-1とする。
そして第4セット、疲れの見えはじめたジョコビッチに対しナダルが再び2-1とリードを奪うと、第5ゲームでもブレークに成功し5-1とリードを広げると、第8ゲームをしっかりとキープしゲームセット。マッチポイントでジョコビッチのフォアハンドがラインを割った瞬間、ナダルはその場に背中から倒れこむと、うつ伏せになり胸を振るわせた。
左利きの選手が今大会の男子シングルスで優勝するのは、1984年のJ・マッケンロー(アメリカ)以来、またスペイン人のチャンピオンは1975年のM・オランティス以来となる。
「キング・オブ・クレー」と呼ばれるほどクレーコートに特化した強さを誇っていたナダルは、2008年のウィンブルドン決勝でR・フェデラー(スイス)を破りタイトルを獲得すると、2009年の全豪オープンでもタイトルを獲得しオールラウンドに勝てる選手へ変貌を遂げている。
試合後にジョコビッチは「ナダルは毎日、毎年、上手くなっていることを証明し続けているんだ。彼と対戦するたびに、強くなっているんだ。精神的にとても強いし、テニスにもとても熱心だ。彼は全ての技術があるし、史上最高になるために必要な全てを持ち合わせているよ。」とナダルを賞賛した。
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