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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会11日目の9日、ナイトセッションで男子シングルス準々決勝が行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)が第8シードのF・ベルダスコ(スペイン)を7-5, 6-3, 6-4のストレートで破り、ベスト4進出を果たした。
2008年にはA・マレー(英国)に、2009年にはJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に準決勝で敗れているナダルは、自身初となる今大会の決勝進出を懸けて第12シードのM・ヨージニ(ロシア)と対戦する。
3年連続でベスト4進出を果たしたナダルは、「今は、世界で最も重要な大会の一つで3年連続の準決勝進出を果たせて、とても良い気分です。今の僕にとっては、おそらく一番大切な大会です。」と、インタビューに答えた。
ヨージニは今回が2006年以来通算2度目のベスト4進出となっており、その時は準々決勝でナダルを破っていた。「もう違う時の試合だし、僕も違う選手になっているよ。僕の方が優れているとは言えないけれど、何が起きても不思議じゃないね。」
2週目に入り猛暑はいくらか和らいだものの、今度は風が選手を悩ましており、この試合でもコート上では最大風速10mを超える強風がプレーを妨げていた。さらに気温も30度を超えた前週とは打って変わり、この日は20度を下回っていた。
「プレーがとても難しかった。多分、最も難しい日の一つだった。」と、ナダルはコートコンディションについて言及した。
ここまでの4試合で64ゲーム連続でサービスゲームをキープし、1度もブレークされていなかったナダルであったが、この試合の第1セット第3ゲームでベルダスコにブレークを許し1-2とリードされてしまう。しかし、この後の展開の中で、ナダルがブレークピンチに直面することはなかった。
ナダルからリードを奪ったベルダスコであったが、第8ゲームでダブルフォルトを2本連続で犯すなどミスを連発し、ナダルにブレークバックを許し4-4とされてしまう。これで自信を取り戻したナダルは、第12ゲームでこのセット2度目のブレークを奪い、第1セットを先取する。
第2セット以降はナダルが完全に試合を支配下に置き、再三のチャンスを迎えると、各セット1度ずつのブレークに成功し2時間22分で勝利を収めた。
ナダルとベルダスコが最後にグランドスラムで対戦したのは、2009年の全仏オープン準決勝のことで、その時は大会の最長記録となった5時間14分とフルセットに渡る接戦の末にナダルが勝利、そのままの勢いでタイトルを獲得している。
第2セット第6ゲームでブレークに成功し4-2とリードを奪ったナダルに対し、ベルダスコは何とかブレークバックをしたいもののナダルに隙はなく、試合の流れを変えることは出来なかった。
ここまで来ると、決勝でナダルとフェデラーという頂上決戦が実現することを期待されるが、その前にフェデラーはN・ジョコビッチ(セルビア)に、ナダルはヨージニに準決勝で勝利することが最低条件となる。
番狂わせの可能性について聞かれたヨージニは「悪役になる準備は整っているよ。今回ばかりは、悪役になってみたいもんだね」と意気込んだ。
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