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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会4日目の2日、男子シングルス2回戦が行われ、錦織圭(日本)が第11シードのM・チリッチ(クロアチア)を5-7, 7-6 (8-6), 3-6, 7-6 (7-3), 6-1のフルセットで破り、3回戦進出を決めた。
30度を超える暑さの中で始まった試合、まずリードを奪ったのは錦織で第4ゲームでブレークに成功するとゲームカウント4-1とする。第7ゲームでブレークバックを許した錦織であったが、続く第8ゲームでこのセット2度目のブレークを奪うと、5-3でサービング・フォー・ザ・セットのチャンスを迎える。しかし、世界ランク13位のチリッチは、ここから4ゲームを連取し逆転で1セットアップとする。
続く第2セットはお互いにサービスキープが続く展開となり、そのままタイブレークに突入すると、5-6から3ポイントを連取した錦織がセットを奪い返し1セットオールで第3セットへ。
第3セットも序盤はサービスキープが続く均衡状態となったが、第8ゲームでチリッチがブレークに成功し5-3とリードすると、続くサービスゲームをキープしセットカウント2-1とする。
もう後がなくなった錦織は第4セット第4ゲームでブレークに成功したものの、第7ゲームでブレークバックされてしまう。その後は両者のサービスキープが続き、この試合2度目のタイブレークに突入すると、錦織が再びセットを奪い、試合はファイナルセットに突入する。
ファイナルセット第1ゲーム、錦織がいきなりのブレークに成功し2-1とリードを奪うと、ここから一気に4ゲームを連取、最後はバックハンドのリターンエースを決め、4時間59分のマラソンマッチに勝利した。
30度を超える暑さに加え、足に痙攣を起こしていた錦織は「第4セットの間はそのことばかり考えていました。もしセットを取ったとしても、もう1セット試合を続けなくてはなりません。足が痙攣していた僕には簡単なことではありませんでした。だけど、戦い抜くことが出来ました。」と、試合を振り返っている。
一方のチリッチは、ファイナルセットの第5ゲーム終了後にトレーナーをコートに呼び、背中の治療を受けていたが、この時すでに足が痙攣していたことを明かしている。しかしながら、棄権することは全く考えていなかったようだ。
昨年の今大会ではベスト8に進出していたチリッチは「5時間もコートにいて、チャンスもあったのに負けたことを受け入れるのは簡単なことじゃないよ。身体的にとてもタフで、本当に厳しい状況だった。暑いし湿度も高く、息をするのも楽じゃなかった。」とコメントしている。
3回戦進出を決めた錦織は、第21シードのA・モンタネス(スペイン)と4回戦進出をかけて対戦する。世界ランク23位のモンタネスは、C・ボール(オーストラリア)を6-4, 6-3, 6-1のストレートで下し3回戦進出を決めている。
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