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男子テニスツアーのアトランタ・テニス選手権(アメリカ/アトランタ、賞金総額53万1000ドル、ハード)は20日、シングルス1回戦7試合が行われ、元世界ランク21位のT・デント(アメリカ)が、元世界ランク4位のJ・ブレーク(アメリカ)を6-3, 3-6, 6-4のフルセットで振り切り、2回戦進出を果たした。
お互いに譲らぬまま突入したファイナルセット、先にブレークに成功したデントはゲームカウント5-3で自らのサービスゲームという絶好のチャンスを迎えるが、ダブルフォルトなどを犯しサービスキープに失敗してしまう。しかし、続くブレークのサービスゲームでこのセット2度目のブレークに成功したデントが、1時間51分で勝利を手にしている。
試合を通して14本のブレークチャンスがありながらも、2本しか活かせなかったブレークは「特に第3セットでは、彼のビッグサーブにやられてしまった。最初の2セットは彼がベストなサーブを打っていたとは思わないし、チャンスで優位に立てなかった。沢山のブレークチャンスがあったけど、全く活かすことができなかった。」と、デントのサーブに脱帽した。
13本のダブルフォルトを犯しながらも、時には時速230kmを越えるサーブを決めたデントは「スピードは問題じゃないよ。もし常に70%で決まるの確率とピンポイントのコントロールをくれるなら、命と交換してもいい。それがA・ロディック(アメリカ)のサーブを偉大なものにしているのさ。彼のサーブはビッグだけど、同時に点を狙っている。僕も努力しているけど、それが手に入るかどうかは分からない。頑張るだけだよ。」と、自らのサーブについて語った。
2005年には自己最高となる世界ランク21位を記録したデントであったが、2006年には後背部を負傷してしまい、手術のためにシーズン途中でツアーを離脱、その後も何度か手術を繰り返していた。しかし2009年に本格復帰を果たしたデントは、1年でランキングを800位以上も上昇させトップ100でシーズンを終えていた。
一方のブレークは、今季を通して膝の怪我で悩まされており、世界ランキングも最近5年で最下位となる115位までに落ち込んでいる。
地元勢対決を制したデントは、2回戦で第4シードのH・ヒラルドとベスト8入りをかけて対戦する。
この他の試合では、第5シードのJ・ティプサレビッチ(セルビア)が敗れる波乱が起きている。その波乱の立役者は世界ランク96位のK・アンダーソン(南アフリカ)で、ティプサレビッチを6-3, 7-5のストレートで下し、2回戦進出を決めている。
第7シードのX・マリス(ベルギー)はR・スウィーティング(アメリカ)を7-6 (7-1), 6-3のストレートで下し、順当に初戦突破を決めている。30歳のマリスは、最後にアトランタで大会が開催された2001年には決勝まで進出していた。
この他の試合の結果は以下の通り。
R・ジネプリ(アメリカ) ○-× N・リンダール(オーストラリア), 7-6 (7-4), 6-2
D・ヤング(アメリカ) ○-× D・セラ(イスラエル), 7-5, 6-0
L・ラコ(スロバキア) ○-× I・クニツィン(ロシア), 4-6, 7-6 (7-4), 7-6 (7-4)
G・ミュラー(ルクセンブルグ) ○-× M・プルジシーズニー(ポーランド), 6-4, 4-6, 7-6 (7-4)
今大会の優勝賞金は9万5845ドル。
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