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女子テニスツアーのAEGONクラシック(イギリス/バーミンガム、賞金総額22万ドル、芝)は7日に初日を迎え、元世界ランク27位のS・ミルザ(インド)がY・チャン(台湾)を6-1, 6-4のストレートで下し、結婚後初めての試合を勝利で飾った。
これまでインド人女子選手の歴史を塗り替えてきたミルザは、手首の怪我と自身の結婚のため2月からツアーを離れていたが、復帰戦はわずか57分の快勝で世界ランク83位のチャンに力の差を見せ付けた。ミルザはパキスタンのクリケット選手であるS・マリックと4月に結婚式を挙げていた。
試合後の記者会見でミルザは、今後は2年で引退する可能性があることを明らかにした。「ツアーのために離れ離れになるのは大変だけど、今後の人生はずっと一緒。だからこれからの2年間なんてあっと言う間なはず。」と、結婚を機に引退を考えるようになった。
「結婚は誰でもいつかは訪れるもの。テニスのキャリアを終えてからするか、今結婚するかの違いなだけ。自分にとって結婚は個人的なことでテニスは仕事よ。だからその2つは全く別なものなの。こうして健康でコートへ戻って来れてハッピー。復帰戦を勝利で飾れたのは自信に繋がったわ。」と、ミルザは気持ちを語った。
2回戦では、L・オスターロウ(アメリカ)を6-2, 6-2のストレートで下した第14シードのT・タナスガーン(タイ)と対戦する。タナスガーンは2008年のウィンブルドンではベスト8入りをしており、芝を得意としている。
その他、第10シードのM・リバリコワ(スロバキア)はR・クリコバ(ロシア)と対戦中、5-7, 3-2としたところで、クリコバの腰痛が悪化し途中棄権を申し入れての勝利。第13シードのA・クルベール(ドイツ)も予選を勝ち上がった土居美咲(日本)を6-3, 3-6, 6-3とフルセットで退け順当に2回戦進出を決めた。
土居は予選1回戦では、全仏オープンで共に予選を勝ち上がり本戦入りした同期の奈良くるみ(日本)との日本人対決を制し、その後も勝ち上がり本戦入りを決めたが、本戦での勝利とは行かなかった。
リバリコワはK・チャン(台湾)を6-3, 6-3で下したE・マカロバ(ロシア)と、クルベールは森田あゆみ(日本)とM・カメリン(イタリア)の勝者と、それぞれ2回戦で対戦する。
元世界ランク32位で、1999年のウィンブルドンでベスト4入りしたM・ルチッチ(クロアチア)もM・デュケ=マリーノ(コロンビア)を6-1, 6-2と一蹴して2回戦進出を決めた。ルチッチは、父親との確執や金銭的な問題などトラブルが続き、思うような成績が収められず、現在は世界ランク195位で今大会は予選を勝ち上がっての本戦入りだった。
「素晴らしい才能を与えられたって感じるの。その才能を生かすのに、まだ遅くはないとも感じているわ。」と語る28歳のルチッチは、2回戦では第15シードのK・バロア(ドイツ)とK・シュプレム(クロアチア)の勝者と対戦する。
その他の試合結果は以下の通り。
M・イラコビッチ(ニュージーランド) ○-× M・シンク(ハンガリー) (11), 7-5, 6-4
M・ラシェール・ダ・ブリート ○-× E・チェハルビッチ(ベラルーシ), 6-2, 4-6, 6-3
A・ロディオノワ(ロシア) ○-× M・クライチェック(オランダ), 6-3, 6-3
L・ロブソン(英国) ○-× S・ボーゲル(スイス), 6-4, 0-1, 途中棄権
A・リスケ ○-× S・ザラボバ(チェコ共和国), 7-6 (7-5), 4-6, 6-0
S・カラタンチェバ(ブルガリア) ○-× K・オブライエン(英国), 6-3, 6-4
A・チャクエタゼ(ロシア) ○-× M・サウス(英国), 3-6, 6-4, 6-4
A・クドリャフツェワ(ロシア) ○-× H・ワトソン, 6-4, 6-3
S・ペリー(アメリカ) ○-× N・ブローディ, 6-4, 6-4
B・マテック(アメリカ) ○-× A・ブリアンティ(イタリア), 4-6, 6-4, 6-2
J・グロス(オーストラリア) ○-× J・コイン(フランス), 7-6 (7-4), 2-6, 6-3
今大会は上位8シード選手は1回戦が免除されている。第1シードはN・リー(中国)、第2シードはM・シャラポワ(ロシア)、第3シードはY・ウィックマイヤー(ベルギー)、第4シードがA・レザイ(フランス)と続く。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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