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女子テニスツアーのWSファイナンシャル・グループ・女子オープン(アメリカ/シンシナティ、賞金総額200万ドル、ハード)は初日を迎え、結婚と出産を経て復帰したK・クレイステルス(ベルギー)が第12シードのM・バルトリ(フランス)を6-4, 6-3のストレートで下し、28ヶ月ぶりの復帰戦を白星で飾った。
クレイステルスにとって2007年5月以来の公式戦となった試合は、初日のナイトマッチで行われ、ブランクを感じさせず一気に4-0とリードする展開となった。その後、冷静になったバルトリが4-4と挽回するも、気持ちを引き締めなおしたクレイステルスが第1セットを6-4で先取した。
「この復帰戦を迎えるのを心待ちにしていたの。2月の初めから本格的にトレーニングを始めて、この試合に照準を合わせてきたわ。こうして復帰戦を勝利で飾れたことは本当に気分が良いわね」と語ったクレイステルスは、第2セットも集中を切らすことなく、ストレートで勝利を上げた喜びを語っていた。
先々週のバンク・オブ・ウエスト・クラシックで優勝して好調だったバルトリは「彼女(クレイステルス)がどんなプレーをしてくるか予想するのが難しかった。2年以上も彼女を見ていなかったから、出だしでもたついてしまったの。自分のテニスに集中するより、彼女がどんなプレーをするかに意識が行ってしまったわ。彼女の戦略を理解した時にはすでに0-4になっていたの。ドロー運が悪かったって感じね」と、集中力を欠いてしまい、難しい試合だったと振り返っていた。
昨年2月に長女を出産したクレイステルスは、鋭角なグランドストロークに絶妙なドロップショットを織り交ぜ、バルトリを翻弄。加えてサーブも好調だった彼女は、第1セットだけで14本のウィナーをたたき出し、2本のウィナーしか出せなかったバルトリを圧倒し、2003年に19週に渡り世界ランク1位にいた実力の高さを見せ付けた。
一児の母とは思えないほど引き締まった姿で会場入りしたクレイステルス。彼女を見た世界ランク2位のS・ウィリアムズ(アメリカ)は「彼女より私の方がお母さんのような体をしているわ。彼女は見事にフィットしているもの」と、クレイステルスを見て驚きを隠せなかった。
2005年のUSオープンで優勝を飾っているクレイステルスは、2回戦でG・ドゥルコ(アルゼンチン)を6-4, 6-0で下したP・シュニーダー(スイス)と対戦する。
この日は降雨により中断をはさみながら試合が行われた。その1つが元世界ランク1位で第11シードのA・イバノビッチ(セルビア)とM・オーディンの一戦で、試合は2-6, 6-1, 6-1の逆転でイバノビッチが予選勝者のオーディンを下して初戦突破を決めた。
第3セット、イバノビッチが4-1とリードしたところで雨が降り始め、1時間40分の中断ののち試合が再開されたが、イバノビッチは勢いそのままに2ゲームを連取し、試合に終止符を打った。2回戦ではA・コルネ(フランス)を6-3, 6-2で倒したM・シンク(ハンガリー)と対戦する。
その他、この日の1回戦に登場したシード選手では、第9シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)で、K・カネピ(エストニア)を6-3, 7-6 (7-2)で破り順当に2回戦進出を決めたが、第16シードのV・ラッツァーノ(フランス)がA・グローネフェルド(ドイツ)に3-6, 6-3, 4-6で敗れ、シードダウンを喫した。
アザレンカはE・ヴェスニナ(ロシア)を7-5, 6-3で下したA・チャクエタゼ(ロシア)と、グローネフェルドはS・シルステア(ルーマニア)と主催者推薦のM・ショーネシー(アメリカ)の勝者とそれぞれ2回戦で顔を合わせる。
今大会は上位8シード選手は1回戦が免除されており2回戦からの登場となっている。
その他の試合結果は以下の通り。
O・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ) ○-× E・マカロバ(ロシア), 6-1, 6-3
K・ボンダレンコ(ウクライナ) ○-× M・リバリコワ(スロバキア), 6-2, 6-2
R・ビンチ(イタリア) ○-× T・マレック(ドイツ), 6-4, 6-1
L・サファロバ(チェコ共和国) ○-× I・ベネソバ(チェコ共和国), 6-3, 7-6 (9-7)
A・ウズニアッキ(カナダ) ○-× C・スアレス・ナバロ(スペイン), 6-0, 6-3
今大会の優勝賞金は35万ドル。
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