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女子テニスツアーのポルシェ・テニス・グランプリ(ドイツ/シュトゥットガルド、賞金総額70万ドル、クレー)は29日、シングルス1回戦が行われ、第1シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)が、D・チブルコワ(スロバキア)に6-1, 6-1で快勝、2回戦に駒を進めた。
今大会のディフェンディング・チャンピオンであるヤンコビッチは、昨年シーズンを世界ランク1位で終えるも、今季はスタートダッシュに失敗し現在は4位までランキングを落としていたものの、クレーシーズンに入るとマルベーリャ大会で今季初タイトルを獲得している。
24歳のヤンコビッチは「ここ数週間は良いプレーができているわ。彼女には以前に苦戦したので、今日はタフな試合と思っていた。だけど、今日はサーブの調子が良かったし、クレーコートに戻れて嬉しいわ。」と調子が上がっていることを強調した。
大会連覇を目指すヤンコビッチは、2回戦でS・リシキ(ドイツ)と対戦する。世界ランク42位のリシキは、同20位のP・シュニーダー(スイス)を6-4, 6-3で下しての2回戦進出。19歳のリシキは、先日のファミリー・サークル・カップ決勝でC・ウォズニアキ(デンマーク)を破り、キャリア初タイトルを手に入れたばかり。
ヤンコビッチが昨年の今大会で優勝したときのサーフェスはハードコートであったが、今年からスケジュールが変更され、唯一のインドアで開催されるクレーコートの大会として生まれ変わった。
この他のシード勢は、第5シードのS・クズネツォワ(ロシア)がA・ペトコビッチ(ドイツ)に6-4, 5-7, 6-1で、第6シードのN・ペトロワ(ロシア)が鄭潔(中国)に6-4, 5-7, 6-4でそれぞれ勝利、2回戦に進出している。
またノーシード同士の対戦となった2試合では、D・ハンチュコバ(スロバキア)がA・コルネ(フランス)に6-3, 6-1で、F・ペネッタ(イタリア)がA・チャクエタゼ(ロシア)に6-2, 6-0で勝利、2回戦に駒を進めている。
またこの日は、シングルス2回戦が1試合だけ行なわれ、G・ドゥルコ(アルゼンチン)が第4シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)に6-4, 6-3で勝利、ベスト8進出を決めた。19歳のアザレンカは、今季すでに3大会で優勝しており女子ツアーでも注目されている若手選手の1人であったが、クレーコートを得意とするドゥルコの前に1時間21分で敗れた。
試合後の会見でドゥルコは「ここのコートは好きよ。風も太陽もないから。彼女は今年、たくさんの試合に勝っているけど、クレーには自信があるの。全てが上手く行ったわ。堅実で積極的なプレーができた、特にサーブで。自分はトップ選手でも倒せると信じていたの。」と喜びを語った。
今大会の優勝賞金は10万7000ドル。
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