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昨年のウィンブルドンでベスト4入りし、トップ20入りを果たした鄭潔(中国)。その鄭潔の故郷は、2008年5月12日の大地震で6万9千人が亡くなった四川省だ。その地震から約1年たった先週の水曜日、鄭潔は四川省什ホウ市の学校を訪れ、子どもたちに希望とインスピレーションを与えるため、自身のサクセス・ストーリーを語った。また子どもたちは鄭潔とテニスをする機会にも恵まれた。
昨年のウィンブルドンでの賞金を被災者に寄付した鄭潔だが、今回は鄭潔とWTAツアーが協力、ともにウィルソンのラケットとボールを提供した。またWTAツアーは学校当局と協力する中で、2人の生徒とその家族を10月のチャイナ・オープンに招待することを決めた。
鄭潔は「私は四川省で生まれ、四川省で育ったので、故郷を再建する責任があると感じています。今回の訪問と器具の提供などにより、子どもたちが希望と喜びを感じてくれればいいなと思っています。地域社会、中国政府、そして世界が応援していることを感じてくれればと思います。子どもたちには希望を失わず、負けないでいて欲しいと願っています。」と話している。
什ホウ市は最大の被害を受けた文川市からわずか40キロのところにあり、地震の際には同学校の740人の教員・生徒のうち159人が亡くなっている。学校の建物・施設も倒壊し、瓦礫の山となった。
鄭潔は最近、マイアミで発表されたWTAツアー賞において2008年のカムバック選手に選出された。2007年にケガで戦線を離脱した鄭潔だが見事に復帰し、昨年のウィンブルドンでは当時世界1位のA・イバノビッチ(セルビア)を下して四強入りした。
現在、中国人女子としてはN・リー(中国)と並ぶ過去最高位の世界16位にいる鄭潔は、故郷の被災者を思いを馳せながら、今日も世界を転戦する。
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