女子テニスツアーのイースト・ウェスト・バンク・クラシック（アメリカ/ロサンジェルス、賞金総額６０万ドル、ハード）は、現地時間２１日に開幕し、シングルス１回戦に中村藍子（日本）が臨んだが、Ｔ・パスゼック（オーストリア）に4-6, 2-6で敗れ、初戦敗退に終わった。
この日の中村はサーブが乱調気味で、試合を通し７本のダブルフォルトを犯すなど、自らのサービスゲームでリズムをくずし、特にセカンドサーブの時には、わずか３３％の確率でしかポイントがとれなかった。
またこの日は、２人のシード選手が１回戦に登場し、第１４シードのＳ・バンマー（オーストリア）は、Ａ・ローレ（アメリカ）を6-0, 6-4のストレートで下し、順当に２回戦に進出した一方、第１３シードのＶ・ラッツァーノ（フランス）は、Ｍ・シンク（ハンガリー）に3-6, 3-6で敗れ、早くも大会を後にした。シンクは、Ｓ・クズネツォワ（ロシア）が右ひざの負傷のために大会前に棄権を申し入れたため、ラッキー・ルーザーとして本選入りを果たしており、幸運を活かした。
今大会では、上位８シードの選手は１回戦が免除されており、第１シードにはＪ・ヤンコビッチ（セルビア）が入り、第２シードはＳ・ウィリアムとなっている。続けて、第３シードにＡ・チャクエタゼ（ロシア）が、第４シードにはＤ・サフィーナ（ロシア）が入っており、ここまでがトップ１０選手となっている。
残る上位シード選手は、第５シードがＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）、第６シードがＤ・ハンチュコバ（スロバキア）、第７シードがＰ・シュニーダー（スイス）、そして第８シードがＶ・アザレンカ（ベラルーシ）となっている。
また日本勢からは、中村の他に杉山愛（日本）と森田あゆみ（日本）の二人が、本選に出場している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｏ・サウチュック（ウクライナ） ○-× Ｇ・ドゥルコ（アルゼンチン）, 6-4, 6-3
Ｍ・ドマホウスカ（ポーランド） ○-× Ｃ・バンデウェッジ, 6-3, 6-3
Ｂ・マテック（アメリカ） vs. Ａ・スピアズ（アメリカ）, 6-2, 1-1
Ｐ・クヴィトバ（チェコ共和国） ○-× Ａ・クレイバノワ（ロシア）, 6-4, 1-6, 7-5
Ｏ・ゴヴォルツォバ（ベラルーシ） ○-× Ｄ・クツォバ（ベラルーシ）, 6-3, 6-4
Ｙ・チャン（台湾） ○-× Ａ・レザイ（フランス）, 6-1, 6-4
Ｊ・クレイバス（アメリカ） ○-× Ａ・ケタボング（英国）, 6-3, 6-2
この日はナイトセッション２試合が予定されており、第１２シードのＳ・ペア（イスラエル）がＳ・ストザー（オーストラリア）と、第１６シードのＳ・ミルザ（インド）がＥ・ハーディノバ（チェコ共和国）と、それぞれ対戦する予定。
今大会の優勝賞金は９万５５００ドル。
（2008年7月22日12時16分）
テニス界初 タイムアウト制導入 
