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現在来日中の、元女子テニス世界ランク1位で四大大会9勝を誇るM・セレス(アメリカ)が7日、WOWOWテニスグランドスラム4大会放送の記者会見に臨み、テニスや日本、ジュニア育成への熱い思いを語った。
1973年にセルビア(当時ユーゴスラビア)で生まれたセレスは、アメリカに移住後、15歳でプロ転向。翌年の全仏オープンでは決勝でS・グラーフを倒し、16歳6ヶ月で優勝を果たした。この記録は、現在も全仏オープンの女子シングルス最年少優勝記録となっている。またツアーでは全豪オープン4回、全仏オープン3回、USオープン2回を含む通算53勝を達成している。
2008年からWOWOWテニスアンバサダーに就任し、ウィンブルドン以降のグランドスラム大会で同局のテニス放映を盛り上げていくセレスは会見で、「まず数年ぶりに東京に戻って来られたことを嬉しく思います。またWOWOWテニスアンバサダーに就任させていただいたことを光栄に思っています。WOWOWが初めて、テニス界の祭典であるウィンブルドンをはじめとするテニスの四大大会を全て放送することに感激しています。私もテニスファンの皆さんと一緒に素晴らしい試合の数々を観ることを楽しみにしています。」とコメント。
現在34歳のセレスは先日、現役引退を表明しており、「皆さんご存知の通り、私は正式に引退しました。この決断は決して簡単なものではありませんでした。何年もカムバックに挑戦しましたが、残念なことに私の身体が限界に達し、現役生活に幕を下すことにしました。しかし、これからもイベントや、ジュニア育成などでテニスに関わっていくつもりです。」と今後の活動についてコメント。
また、セレスは東京で5度のツアー優勝をあげたほか、15歳からヨネックスと契約しているなど、日本とは縁が深い。「この日本で何度もプレーし、数々の優勝を収めたことで、日本テニス協会会長の盛田正明氏と親しくさせて頂いています。会長は日本人テニスプレイヤーの成長のために尽力されています。数年前、私が住んでいるフロリダにあるボロテリ・テニス・アカデミーで、ケイ[錦織圭(日本)]という名前の日本人の少年がプレーしているのを見ました。彼を教えているコーチにたずねたところ、彼(ケイ)は素晴らしい選手だよ、と言っていました。その後、彼のことは忘れていましたが、彼は先月初のATPタイトルを獲り、世界レベルの舞台に立ったことで世界中の注目を集めました。それを見て、これ以上ないというくらい嬉しかったです。ケイや私、そしてWOWOWが一緒になって、テニスの普及に努めたいと思います。」
「私はテニスを7歳のときに始めました。父が駐車場の車の間にネットを張ってくれたんです。テニスは私にチャンスを与えてくれ、多くの子供達に勇気を与えています。私はWOWOWを通じてテニスをサポートし、これから開催される全仏オープン、ウィンブルドン、そしてUSオープンでは、ファンの皆さんにもっと細部までお見せできるようにしたいです。そして、それを見た子供達から日本のテニスを盛り上げて、10年後に東京に戻ってきたときには、私の隣に男子でも女子でも日本人の将来のチャンピオンがいるという夢が叶うといいと思っています。」と話した。
この会見には、セレスのほかに、WOWOW代表取締役社長の和崎信哉氏、2008ウィンブルドンテニス・スペシャル・アンバサダーの石黒賢氏、WOWOWテニスナビゲーターのフローラン・ダバディー氏が参加した。
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