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エースとして日本女子テニスを牽引する杉山愛(日本)が、今年はK・シュレボトニック(スロベニア)という新しいパートナーを得て、ダブルスで全仏オープン、ウィンブルドン、ツアー最終戦で準優勝を飾るなど、大活躍した。
神奈川県出身の32歳。長年世界を舞台に活躍してきた杉山は、シングルス6勝、ダブルス34勝とこれまでも輝かしい実績がある。中でも四大大会では、今年引退したK・クレイステルス(ベルギー)と全仏オープンとウィンブルドンを制し、計3回のダブルス制覇を成し遂げている。
今年ではシングルスの成績こそベスト8が最高だったが、ダブルスで素晴らしい成績を残した。今年から初めてペアを組んだシュレボトニックと、ツアー優勝1回、グランドスラム準優勝2回(全仏オープン、ウィンブルドン)、ツアー最終戦ソニー・エリクソン・チャンピオンシップス準優勝と、間違いなく世界トップクラスの活躍をした。
26歳のシュレボトニックは、かつて浅越しのぶ(日本)のパートナーだったことでも知られ、2001年、2002年には同胞のT・クリザン(スロベニア)とのペアで最終戦に出場するなど、ダブルスでも成績を残してきた。今年序盤は、昨年ともにUSオープン決勝進出を果たしたD・サフィーナ(ロシア)やM・サンタンジェロ(イタリア)と組んで、それぞれダブルスで1勝ずつあげた。
シングルスでもシュレボトニックは結果を出してランキング20位台をキープしており、長身から放つサーブと、長いリーチを活かした器用なプレーが持ち味となっている。
近年続けていたD・ハンチュコバ(スロバキア)とのパートナーを解消した杉山が、シュレボトニックと組み始めたのは、春先のマイアミのティア1大会。この大会では1回戦敗退に終わったが、2度目のベルリンのティア1大会では準々決勝に進出し、第2シードのC・ブラック(ジンバブエ)/L・フーバー(アメリカ)組相手に接戦を演じ、早くも相性の良さが表れ始めた。
そして、第7シードとして出場した全仏オープンでは、第1シードのL・レイモンド(アメリカ)/S・ストザー(オーストラリア)組を倒して決勝に進出。A・モリック(オーストラリア)/サンタンジェロ組に敗れたが、見事準優勝に輝いた(杉山は2年連続の全仏複準優勝)。第4シードとして臨んだウィンブルドンでは、またも第1シードのレイモンド/ストザー組を倒して決勝進んだが、今度はブラック/フーバー組に阻まれ、優勝を逃した。
北米ハードコート・シーズンでは、2大会連続のベスト4の後、カナダ・トロントで行われたティア1大会で、同ペアとして初めてのツアー優勝を飾った。全仏、ウィンブルドンで敗れた相手を準決勝、決勝で倒しての見事な優勝だった。その後は、リンツのティア2大会で準優勝を収め、11月のツアー最終戦進出が決定。最終戦では、決勝で第1シードのブラック/フーバー組に7-5, 3-6, 8-10で逆転負けしたが、どちらが勝ってもおかしくない大熱戦に観客も惜しみない拍手を送った。
また、今年の杉山は、シュレボトニックとのペアだけではなく、後輩である森田あゆみ(日本)に世界トップクラスのダブルス技術を叩き込むため、フェドカップ対フランス戦と岐阜のITF大会、AIGジャパン・オープンで、ともにコートに立っている。
グランドスラム・タイトルは手に出来なかったが、杉山/シュレボトニック組は試合中に笑顔を絶やさないことで、多くのファンの心を掴んだ。来年は、今年成熟させたコンビネーションで、四大大会大会優勝を果たしてほしい。
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