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テニスの国別対抗戦、女子のフェドカップと男子のデビスカップ。今年、日本は男女ともに健闘したものの、女子は10年ぶりに復帰したワールドグループIから1年で陥落。男子はワールドグループ・プレーオフで惜敗。ともに世界のレベルを痛感させられることとなった。
女子代表はワールドグループIの1回戦、フランス戦に杉山愛(日本)、森上亜希子(日本)、中村藍子(日本)、森田あゆみ(日本)という国内上位4選手を揃え、アウェーに出陣した。しかし、エースのA・モレスモ(フランス)を欠いたフランスに0-5で完敗、苦杯をなめさせられた。続くプレーオフのドイツ戦では、森田、ダブルス巧者の藤原里華(日本)、初出場の高雄恵利加(日本)、米村知子(日本)といったメンバーで挑むも、最後のダブルスを落とし3-2で惜敗。1年でワールドグループIIへの降格が決定した。
男子では、アジア/オセアニアゾーン・グループIの1回戦で、鈴木貴男(日本)、岩渕聡(日本)、添田豪(日本)、杉田祐一(日本)ら新旧メンバーの活躍で、中国をアウェーで撃破。2回戦ではP・スリチャパン(タイ)、D・ウドムチョク(タイ)が不在のタイに5-0で快勝。しかし、プレーオフでは、A・パベル(ルーマニア)らトップ100選手を擁するルーマニア相手に2日目終了時点で2勝1敗でリードしながら、通算2勝3敗で敗れ、1985年以来のワールドグループ復帰を逃した。
ホームの地の利を活かせなかったり、トップ100選手の底力を見せ付けられたり、悔しい結果に終わった一方、貴重な収穫もあった。
フェドカップでは、森田あゆみがフランス戦のダブルスに杉山と組んで出場し、代表初舞台を踏んだ。そして、ドイツ戦ではエースとして単複に出場。シングルスで1勝をあげて、見事役割を果たした。また、ドイツ戦で初代表に召集された高雄恵利加は、シングルスで1勝をおさめた。
そして、デビスカップでは、杉田祐一が谷沢英彦に次ぐ若さで出場し(18歳4カ月)、日本のデ杯史上最年少勝利を飾った。
フレッシュな顔ぶれが国を代表した舞台で勝利を経験したことは、今後の日本テニスにとって大きな意味を持つだろう。
来年のフェド杯ワールドグループIIの1回戦は、2月2日、3日にホームで行われ、クロアチアを迎え撃つ。デ杯のアジア/オセアニアゾーン・グループIは、2月8日から10日にフィリピンとアウェーで顔を合わせる。世界のレベルが近くも、そして遠くも感じられる結果に終わった2007年だったが、来年はその世界の壁を打破できることに期待したい。
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