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(中国、上海)
日曜日に開幕した男子ツアー最終戦のテニス・マスターズ・カップは、大会2日目の月曜日にシングルス予選ラウンドロビンのゴールド・グループ2試合が行われた。最後に今大会出場を決めたJ・ブレーク(アメリカ)は、全仏オープン覇者で世界ランキング2位のR・ナダル(スペイン)を迎え撃ち、試合時間1時間44分、6-4, 7-6(7-0)のストレートで下し、まず1勝を上げて、幸先の良いスタートを切った。
今大会初出場のブレークは対ナダル戦3連勝となり、「今日は自分が弱気にならなかったのが勝因だ。改善を図っていたバックハンドも調子が良かった。こんな“ビギナーズ・ラック”みたいなことがこれから数日続いてくれたらいいんだけど。」と、この試合で32本のウィナーをたたき出したブレークが最終戦初勝利の重さをかみ締めていた。ブレークのコメントどおり、序盤からブレークの最大の武器と言えるフォアハンドが炸裂し、粘り強いナダルの守備を早い強打で打ち破った。課題とされていたバックハンドも試合が進むにつれて調子を上げる好調ぶりだった。
同じく今大会初出場(昨年もランキング2位で出場権を得ていたが、直前に怪我で欠場)のナダルは、腹筋の怪我でここ1ヶ月間試合から遠ざかっており、この試合にシーズン後半のスランプを払拭し再び自信を取りもどす意気込みで臨んでいたが、返り討ちに遭う格好となった。
試合では、序盤は互いにブレイクチャンスを活かせなかったが、ナダルがペース配分に変化をつけ、第7ゲームで先にブレイクに成功。しかし、直後にブレークもプレーのレベルを上げてブレイクバックに成功し、ゲームカウント4-4とし試合を振り出しに戻した。続く第9ゲームをキープしたブレークは、第10ゲームで迎えたセットポイントでナダルのバックハンドがネットにかかったため、第1セット先取に成功した。ここで黙っていないのがランキング2位のナダルで、その実力通りすぐに反撃に出る。第2セット序盤で、ブレークのちょっとした隙をつきナダルが一気に4-0とリードを奪った。巻き返しを図りたいブレークはネットに出る作戦を取ったが、お世辞にも上手いとは言えないアプローチショットが、ナダルのパッシングショットの餌食となってしまった。ここで誰もが試合がファイナルセットへもつれ込むだろうと思ったその時、ブレークは再び集中力を取り戻し、4ゲーム連取で4-4へと追い上げた。その後の2ゲームはいずれもブレイク合戦となった。中でも満員の観衆を大いに沸かせたポイントは、今シーズン最高とも言える長いラリーで、最後はブレークがバックハンドのハーフボレーをクロスコートに鮮やかに決め、観客を大いに盛り上げた。ここで、ナダルはブレークのリズムに苦労しつつも、何とかタイブレイクへと持ち込んだ。しかしそこはすでにブレークの独壇場で、最後はブレークが得意のフォアハンド・ウィナーを相手コートにたたきつけて試合を締めくくった。
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