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(フランス、パリ)
ATPマスターズ・シリーズのBNPパリバ・マスターズ(賞金総額250万ドル)は日曜日決勝が行われ、第4シードのN・ダビデンコ(ロシア)が第17シードのD・フルバティ(スロバキア)を6-1, 6-2, 6-2で下しマスターズ・シリーズ初優勝を飾った。これでダビデンコの今季戦績は67勝26敗となり、今季ツアー5勝をあげた4人目の選手となった。R・ナダル(スペイン)、J・ブレーク(アメリカ)が同じく5勝しており、世界ランク1位のR・フェデラー(スイス)が11勝で突出している。
ダビデンコは「信じられない気持ちだよ。準決勝や決勝に進出っていうのとは違う意味があるよ。なんたって今回はマスターズ・シリーズに優勝できたのだから。これは僕にとって非常に重要なことさ。」と喜びを表していた。今大会開幕の時点で既にツアー最終戦マスターズ・カップ出場権を手にしていたダビデンコだが、今回の優勝で更に自信を付けて上海へ移動することとなる。「今回の優勝は、昨年準決勝で敗退したツアー最終戦に向けて自信になるはず。上海ではベストを尽くすよ。」
世界ランク上位6選手のうち唯一プレーしていた選手だったにもかかわらずテレビ中継が入らなかったダビデンコだったが、オープニングマッチではC・ロクス(ベルギー)に1ゲームも与えずに完勝。その後もD・ツルスノフ(ロシア)、M・アンチッチ(クロアチア)もストレートで下し、準決勝のT・ロブレド(スペイン)戦はフルセットで勝利し、決勝ではフルバティに計5ゲームしか許さない完璧な試合運びで圧勝した。
ダビデンコとフルバティは今季全豪オープンでも顔を合わせており、そのときはフルバティが2セット先行した後、ダビデンコが3セット連続で奪い、逆転勝ちを収めた。しかし、今回はダビデンコがプレー開始直後から試合をコントロール、そのまま勢いを持続した。第1セットを21分で奪ったダビデンコは、第2セット以降も攻撃の手を緩めず、正確無比なグランドストロークでフルバティをベースラインに釘付けにした。反撃したいフルバティだったが、第2セットも2度ブレークされ4ゲーム連続で落とす。その後何とか2-5まで踏ん張ったものの、最後はダビデンコのサービスに押し切られ、第2セットも2-6で落とした。接戦を期待するパリの観客の応援も虚しく、第3セットに入っても勢いが衰えないダビデンコは、第5ゲームでフルバティのサービスをブレークしてリードを奪い、最後は2本目のマッチポイントで勝負を決めた。1時間38分の試合となった決勝で、ダビデンコは7度のブレークと7本のサービスエース、そして31本のウィナーを決めた。
敗れたフルバティは「ベースラインからの展開に関しては、今日のダビデンコ以上の選手は見たことがないね。」と脱帽の様子だった。「はっきり言って、今日はチャンスがまったくなかった。彼(ダビデンコ)のプレーの展開はとても速く、常に後手に回る状態だった。」
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