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(イギリス、ウィンブルドン)
26日から開幕する2006年のウィンブルドンでは、男子第1シードのR・フェデラー(スイス)が4連覇を達成できるかどうかに注目が集まる。昨年覇者のフェデラーは月曜日の1回戦でR・ガスケ(フランス)と対戦し、それに勝てば、B・ボルグ(スウェーデン)の達成した芝のコートでの41連勝を抜き、前人未到の42連勝に到達する。フェデラーは「そうなったらそれはまぁ素晴らしいことかもね。」と語った。
先日の全仏オープンで見事優勝を飾ったR・ナダル(スペイン)は、全仏オープンの1回戦の勝利後、G・ビラス(アルゼンチン)の持っていたクレーコートでの53連勝の記録を破ったことでトロフィーを授与されたが、フェデラーは連勝記録よりもウィンブルドンでの優勝にしかあまり興味がないようだ。
フェデラーは、「正直言って、連勝記録に対してトロフィーをもらうのはどうかと思う。」とコメント。「全仏オープンではナダルに対してトロフィーの授与が行われたけど、ちょっと変だなと思ったんだ。ウィンブルドンではそんなことは行われないと思うし、期待もしていないし、行われて欲しくも無いね。」続けて、「連勝記録に対するトロフィーの授与はやはり考え物だと思う。トロフィーは優勝した時にもらうもの。1回戦の後でもらうものではないね。」とも述べている。
フェデラーが芝のコートで最後に負けたのは、2002年のウィンブルドンの1回戦で、M・アンチッチ(クロアチア)戦だった。フェデラーは、オープン化以降3人目となるウィンブルドン4連覇も狙っており、1人目はボルグで1976年~1980年、2人目はP・サンプラス(アメリカ)で1997年~2000年の4連覇となっている。
現在24歳のフェデラーは、全仏オープンの決勝でナダルに負けたものの、先週のゲリー・ウェバー・オープンでは見事優勝し、自信を取り戻し、「ウィンブルドンに戻って来れてとてもうれしい。2年前はウィンブルドン初の連覇、2連覇がかかっていたのでとても緊張したけど、それに比べたら今年はとてもリラックスしているね。」と余裕の表情をのぞかせた。「ゲリー・ウェバー・オープンで優勝するのは、精神的にだけではなく、肉体的にも非常にきつかった。最終的に優勝することができて、芝のコートにも自信がついたし、ウィンブルドンに対して望んでいた最高の準備ができた。ここ何年かはウィンブルドンでいい成績を残しているから、何か故郷に戻ってきたようで気分がいいね。」とリラックスした様子で大会前を過ごしている。
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