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まだまだ現役を続行する鉄人ナブラチロワ |
画像提供:Getty/AFLO |
今年50歳の誕生日を迎えるM・ナブラチロワ(アメリカ)だが、彼女に引退の二文字は存在しないようだ。
1994年に現役を引退し、その後2000年にダブルスプレーヤーとして再びツアーに戻ってきたナブラチロワは、通信社のインタビューに「すべてやりきったという気持ちにどうしてもなれない。全てやり切ったと感じたときは、(現役を)辞めるわ。ただいつそのときが訪れるかはわからないわね。」と答え、当分は現役でプレーする意向を表明した。今シーズンは、全てのグランドスラム大会に出場する予定だという。ただし種目はダブルスのみで、当分シングルスでの出場は考えていないそうだ。
また、50歳という高齢にも関わらず現役にこだわる理由を聞かれ、「理由は、まだ戦えるから。現役を離れるアスリートの多くは、一定の年齢に達したとき、以前のようなレベルで戦うことが出来ないと判断するから引退を決意するのだけれど、私の場合は今でもそこそこ納得いくレベルでプレーできると感じているから戦い続けているの。ただそれだけのこと。」と語った。
生涯獲得シングルス・タイトル167、世界1位滞在期間331週間というとてつもない記録を打ちたて、史上最強の女子テニス選手といわれるナブラチロワは、今季、ツアー復帰を果たしたM・ヒンギス(スイス)とのペアで試合に出ることも検討しているという。あと何年プレーするかは分からないが、一日でも長くツアーに残り、その勇姿を若い世代に見せて欲しいものだ。
(2006年2月9日)