男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は16日、シングルス準決勝が行われ、第5シードのT・フリッツ(アメリカ)が第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)を6-3, 3-6, 7-6 (7-3)のフルセットの激闘の末に破り、初の決勝進出を果たした。同大会でアメリカ人選手が決勝に進出するのは2006年以来18年ぶりとなった。
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同大会は今季の獲得ポイント上位8選手のみが出場できるシーズン最後の大会。4選手ずつ2グループに分かれ予選ラウンドロビン形式で争い、各グループ上位2名が準決勝に進出する。
27歳で世界ランク5位のフリッツが同大会に出場するのは2年ぶり2度目。前回出場した2022年は4強入りした。
今大会は予選ラウンドロビンのイリ・ナスターゼグループを2勝1敗で2位通過し、準決勝に駒を進めた。
世界ランク2位のズベレフとの顔合わせとなった準決勝の第1セット、フリッツはファーストサービス時に95パーセントの確率でポイントを獲得し相手に1度もブレークポイントを与えず、リターンゲームでは第6ゲームでブレークを奪い先行する。
しかし第2セット、フリッツは第4ゲームでズベレフにこの試合初のブレークを許すと、その後ブレークバックを果たせず1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、フリッツは5度のブレークポイントをしのぎキープを続ける。リターンゲームではブレークを果たすことはできなかったが、最後はタイブレークで2度のミニブレークに成功し、2時間21分で激闘を制した。
同大会でアメリカ人選手が決勝に進出するのは、2006年に準優勝を飾ったJ・ブレイク(アメリカ)以来18年ぶりとなった。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにフリッツのコメントを掲載している。
「自分のプレーとレベルを信じている。最近は大きな大会でトップ選手たちと対戦する機会が多くなったから、こうした状況で以前ほど不安を感じることはない。自分のプレーには本当に自信がある」
勝利したフリッツは決勝で第1シードのJ・シナー(イタリア)と対戦する。シナーは準決勝で第6シードのC・ルード(ノルウェー)を下しての勝ち上がり。
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