男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は17日、シングルス決勝が行われ、第5シードのT・フリッツ(アメリカ)は第1シードのJ・シナー(イタリア)に4-6, 4-6のストレートで敗れ、大会初優勝とはならなかった。それでも、世界ランク5位として少しずつ自信になってきていると試合後に明かした。
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同大会は今季の獲得ポイント上位8選手のみが出場できるシーズン最後の大会。4選手ずつ2グループに分かれ予選ラウンドロビン形式で争い、各グループ上位2名が準決勝に進出する。
27歳のフリッツは2年ぶり2度目の最終戦出場。前回出場した2022年はベスト4入りを記録していた。今大会は予選ラウンドロビン第2戦でシナーからブレークを奪えずストレート負けを喫したものの、A・デ ミノー(オーストラリア)、D・メドベージェフを下し4強入りすると、準決勝では第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)を破って初の決勝に駒を進めた。
決勝戦、14本のサービスエースを決められたフリッツはシナーのサービスをブレークすることができず。サービスゲームでは各セット1度ずつブレークを許すと、予選ラウンドロビンと同じ展開で力尽きた。
同じ相手に2敗を喫しての準優勝となったフリッツだが、世界ランク5位としての自信は今シーズンで確固たるものになったと語った。
「この1週間は、僕にとって本当にいい1週間だったよ。今年を締めくくるにはいい方法だ。このような形でシーズンを終えられたことは大きな自信になる。2023年、インディアンウェルズのタイトルを守る直前に1週間だけ世界5位になったとき、チームに言ったことがあるんだ。『これはクレイジーだ』ってね」
「当時、僕は5位だったけど、5位だとは感じなかったんだ。でも、今僕はそのランキングにいる。前回とは違って自分の居場所のように感じるんだ。違う感覚だよ。素晴らしい1年だった。その信念を持つことは、僕に大きな自信を与えてくれる。それが大きな結果を残すための大きな要素なんだ。今年の初めに自分に課した目標は、トップ5でフィニッシュすることだったからね」
大会初制覇となったシナーは大会無敗優勝賞金として488万1,500ドル(約7億4,000万円)を獲得。一方のフリッツは112万3,400ドル(約1億7,000万円)を手にした。
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