女子テニスの国別対抗戦 ビリー・ジーン・キング・カップ by ゲインブリッジ・ファイナルズ(スペイン/マラガ、室内ハード)は日本時間15日(現地14日)、1回戦の「日本vsルーマニア」が行われ、杉山愛監督率いる日本は2勝1敗の逆転勝ちで2013年以来11年ぶりのベスト8進出を果たした。
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ビリー・ジーン・キング・カップ by ゲインブリッジ・ファイナルズは昨年優勝国のカナダ、そして準優勝国のイタリア、開催国のスペイン、ワイルドカード(主催者推薦)のチェコに加え、今年4月の予選を勝ち抜いたオーストラリア、ドイツ、イギリス、日本、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、アメリカの計12ヵ国が出場し、世界一の座をトーナメント形式で争うもの。試合はシングルス2試合とダブルス1試合で争われ、先に2勝した方が勝利となる。
日本は1回戦でルーマニアと対戦。第1試合では世界ランク152位の日比野菜緒が同116位のA・ボグダン(ルーマニア)に2-6, 4-6のストレートで敗れ後がなくなる。
それでも第2試合では、世界ランク135位の柴原瑛菜が日本代表としてシングルス初出場ながら同73位のJ・クリスティアン(ルーマニア)を6-4, 7-6 (7-2)のストレートで破り、1勝1敗に追いつく。
迎えた第3試合のダブルスでは、青山修子/ 穂積絵莉ペアがM・ニクルスク(ルーマニア)/ E・ルース(ルーマニア)ペアを6-1, 7-5のストレートで破り、日本は2勝1敗で逆転勝ちを収めた。
試合後のオンコートインタビューで杉山監督は喜びを語った。
「最初の試合で菜緒は負けてしまいましたが、最後まで戦ってくれて、私たちに良いエネルギーを与えてくれました。第2試合では瑛菜が本当に良いプレーをしてくれました。そして彼女たち(青山と穂積)です。第3試合は大きなプレッシャーがあり簡単ではありません。でも彼女たちは本当に素晴らしかったです。これが私の喜びと笑顔の理由です」
「私たちのチームワークは素晴らしいです。選手だけでなくスタッフもそうですし、日本から来たファンの皆さんもです。彼らは本当に熱烈なサポーターで、素晴らしいエネルギーを与えてくれました」
勝利した日本は準々決勝で世界ランク4位のJ・パオリーニ(イタリア)らを擁するイタリアと対戦する。イタリアはシードのため準々決勝が初戦となる。
杉山監督はイタリア戦についても言及した。
「準々決勝のイタリア戦は、とても厳しい戦いになるでしょうが、ベストを尽くします」
「ルーマニア戦も私たちにとってはチャレンジでした。私たちはチャレンジャーなので、ベストを尽くして挑戦するだけです。準々決勝のイタリア戦も同じです。イタリアには素晴らしい選手がいます。パオリーニ選手も本当に良いプレーをしています。失うものは何もありません。ただ戦うだけです」
【日本vsルーマニア】
第1試合
日比野菜緒 2-6, 4-6 ボグダン
第2試合
柴原瑛菜 6-4, 7-6 (7-2) クリスティアン
第3試合
青山修子/ 穂積絵莉 6-1, 7-5 ニクルスク/ ルース
【日本代表メンバー】
内島萌夏
日比野菜緒
青山修子
穂積絵莉
柴原瑛菜
監督:杉山愛
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