テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間8日(現地7日)、女子シングルス決勝が行われ、第2シードのA・サバレンカが第6シードのJ・ペグラ(アメリカ)を7-5, 7-5のストレートで破り大会初制覇を果たすとともに、四大大会3度目の優勝を飾った。試合後の会見では「この気持ちをどう表現していいかわからない。泣いたり、笑ったり、いろんな感情を同時に感じる」と明かした。
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26歳で世界ランク2位のサバレンカは今大会、1回戦で世界ランク203位のP・ホン(オーストラリア)、2回戦で同76位のL・ブロンゼッティ(イタリア)、3回戦で第29シードのE・アレクサンドロワ、4回戦で第33シードのE・メルテンス(ベルギー)、準々決勝で第7シードのジェン・チンウェン(中国)、準決勝で第13シードのE・ナヴァッロ(アメリカ)を下し同大会初の決勝に駒を進めた。
決勝戦の第1セット、互いに2度ずつブレークを奪い合うと終盤へ。すると第12ゲーム、サバレンカが粘りを見せると5度目のセットポイントとなるブレークチャンスをものにし3度目のブレーク。競った展開となるも1時間で先行する。
続く第2セット、第2ゲームでサバレンカがブレークチャンスを握ると最後はペグラがダブルフォルトを犯しブレークに成功。しかし、その後はサバレンカのミスが目立つと第4ゲームから5ゲームを連取される。それでもペグラのサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームでブレークバックに成功しイーブンとする。
そして第12ゲームで3度目のブレークに成功し、約2時間の接戦を制し優勝を決めた。
サバレンカは昨年と今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で優勝しており、四大大会で3度目のタイトル獲得となった。
試合後の会見に登場したサバレンカは「とても難しい試合でした。彼女(ペグラ)は本当にすごいテニスをしていた。正直なところ、私が第2セット3-0とリードした後、彼女があんなに高いレベルで戻ってくるとは思っていなかったです。3-5の場面でサーブをキープできて本当によかった。そこからブレークバックできたことで、この試合を2セットで終わらせることができると確信できました。とても難しい試合だったけど、勝ててとてもうれしいです」とコメント。
「私は、父を亡くしてから、テニスの歴史に家族の名前を刻むことが目標でした。トロフィーに自分の名前があるのを見るたびに、私は自分を誇りに思うし、私の夢をあきらめず、私のために全力を尽くしてくれた家族を誇りに思えます。私は人生でこのような機会に恵まれた。だから、本当に大きな意味があると思います。ずっと夢でした。多くのことを達成することができました」
「今回の優勝は間違いなく最高の瞬間だと言えます。間違いなく最高の瞬間です。いろんなことが頭をよぎりました。まずひとつは、過去に厳しい敗戦を経験したときのこと。どんなことがあっても強くなって、より良いテニスで戻ってくることができた自分自身とチームを誇りに思いました。そして今、ついにこの美しいトロフィーを手にすることができた。この気持ちをどう表現していいかわからないです。泣いたり、笑ったり、いろんな感情を同時に感じるんだ。最高の気分。選手やジュニア、みんなにそれを体験してほしいし、できるようになってほしいと思っています」
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