国内最大

総合テニス専門サイト「テニス365」

tennis365.net

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

ティーム 人道貢献賞受賞で手記公開

ティーム
ドミニク・ティーム
画像提供: ゲッティイメージズ
男子プロテニス協会のATPは11日、元世界ランク3位のD・ティーム(オーストリア)が今年のアーサー・アッシュ・人道貢献賞を受賞したと発表した。同公式サイトには受賞を受けてティームの手記が公開されている。

>>【総選挙!みんなで選ぼう!思い出の試合】ランキング一覧はこちら<<

>>テニス365運営メンバー募集中<<

ティームは今年10月、母国オーストリアで行われたエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)で現役を引退。ツアー通算17勝をあげており、2020年には全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)も制覇。世界ランキングでは最高3位を記録している。

今回受賞したアーサー・アッシュ・人道貢献賞は、自身が設立した会社や財団を通じ環境・子どもの成長などに貢献している選手たちに与えられる賞で、昨年はF・オジェ アリアシム(カナダ)が受賞した。

ティームは「2024年のアーサー・アッシュ人道貢献賞を受賞することになったと聞いたとき、過去にこの栄誉を手にしたチャンピオンたちのリストを見返した。その名前の一つ一つが、僕にとって大きな影響を与える存在だ」と語っている。

ATPに寄稿したティームの手記全文は以下の通り。

------------------------------------------------

アーサー・アッシュ、アンドレ・アガシ、ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノヴァーク・ジョコビッチ。これらはほんの一部の名前に過ぎない。彼らは皆、素晴らしい業績を残し、世界中の多くの人々を助けるプロジェクトを作り上げてきた。そんな彼らと同じリストに自分の名前が挙がることを、とても誇りに思っている。

2020年、キャリア最大のタイトルとなる全米オープンを制したのも、アーサー・アッシュ・スタジアムだった。アーサー・アッシュという名前を聞くと、最初に思い浮かべるのは彼の人間性と、彼が世界中のコミュニティに与えた、そして今も与え続ける大きな影響だ。

アーサーのような人々に影響を受けて、自分も自分なりの方法で社会に恩返しをしていきたいと考えている。先日、エルステ・バンク・オープンでキャリア最後の試合を終えた。31歳というのは、今のテニス界ではまだ若い引退と言えるかもしれない。それでも、自分にとって長年の夢は、スポーツを離れて全く別の分野に挑むことだった。

だからこそ、持続可能性というテーマに情熱を注ぎ、それを広めるための活動をしていけることに大きな意義を感じている。次のステージで挑むのは、より良い社会を目指すための「最も重要な試合」だ。

振り返ると、持続可能性という考え方はずっと身近にあったように思う。母のカリンは長年ベジタリアンだったし、庭で鶏を飼ったり、3~4匹の豚をペットとして一緒に暮らしていた。それが家族にとって当たり前の環境だったんだ。ただ、その大切さを本当に実感するには時間がかかった。プロキャリアをスタートしてずいぶん経ったある日、SNSを見ていたら、動物がプラスチックに絡まっている写真が目に入った。記事を読んでみると、それが自分にとって人生を変える瞬間になった。プラスチックがどのようにして私たちの体に取り込まれ、海を汚染しているかということを知り、その現実が深く心に刻まれた。

年齢を重ねるにつれ、次の世代やこれから生まれてくる人たちへの思いが強くなっていった。テニスコートで世界中の子どもたちと触れ合う機会に恵まれてきた。彼らは本当に楽しそうにプレーしていて、このスポーツを大切に思っている。でも、もし今の状況が続いてしまえば、外的な環境が変わりすぎて、子どもたちが情熱を追い求めることが難しくなるかもしれない。それに気づいた時、大きな衝撃を受けた。

2016年、キャリア初のハードコートタイトルを獲得したアビエルト・メキシカーノ・テルセル・HSBCは、その象徴的な場所の一つだ。アカプルコでの大会は素晴らしい記憶だ。美しい緑のビーチが広がり、コートも素晴らしかった。でも新しい会場が建設された後、アカプルコは2度もハリケーンに襲われ、市街地が水没した。地元の人々にとっても、アカプルコを愛する僕たちにとっても、本当に悲しい出来事だった。

もうどこか遠くの話ではない。多くの人にとって、こうした悲劇はすぐ近所で起きている。それを目の当たりにして、いろいろなことを考えさせられたし、皆も同じように感じてほしいと思う。

テニス選手、そしてアスリート全般が、自分たちの影響力を活かしてファンに良い影響を与えたり、環境保護に貢献したりすることは本当に重要なことだ。それは最終的に人類全体にも役立つ。

自分を応援してくれたすべての人に心から感謝している。キャリアが終わったことを悲しんでくれたファンもたくさんいた。だからこそ伝えたいのは、自分はまだここにいるし、新たな可能性を開こうとしていることだ。

すべてから離れて休むこともできたけど、今はリラックスしている場合じゃない。これらの課題は、それほど重要だ。この新しい人生のステージでも、ファンが応援を続けてくれたら本当に嬉しい。テニスキャリアは10月に終わったけど、今、自分にとって最も重要な試合が始まったばかりなんだ。

ドミニク・ティーム


【テニス福袋】数量限定販売
■先着順・12/20まで予約受付中>


■関連ニュース

・錦織 圭 逆転勝ちで1年5ヵ月ぶりV
・錦織 圭 V「時間かかった」
・錦織 圭 今季は終了、次の目標は?

■おすすめコンテンツ

・テニス体験レッスン受付中
・無料ドロー作成ツール
・世界ランキング

(2024年12月11日15時42分)

その他のニュース

12月11日

全豪OP前哨戦 トップ10が5名出場 (17時20分)

ティーム 人道貢献賞受賞で手記公開 (15時42分)

錦織、大坂ら2025日本代表に選出 (12時52分)

思い出の試合【第14位】1996年フェドカップ 日本vsドイツ (11時32分)

世界1位シナー 2年連続で人気投票トップ (9時05分)

齋藤咲良、元世界14位にストレート勝ち (7時18分)

12月10日

豪を牽引したデ ミノーら共同受賞 (17時13分)

サバレンカ 最優秀選手賞を受賞 (15時21分)

内島と大坂がトップ100、9日付世界ランク (12時58分)

思い出の試合【第15位】2022年 レーバーカップ (11時54分)

西岡良仁が日本勢トップ 9日付世界ランク (9時08分)

世界19位、大坂の元コーチ招へい (7時29分)

12月9日

マレーら 今季引退の13選手一覧 (17時22分)

18歳の坂本怜「伸びしろしかない」 (15時36分)

ジョコ×マレーどうなる? (15時04分)

坂本怜 ヨネックスと総合契約 (14時21分)

思い出の試合【第16位】1995年 ウィンブルドン 4回戦 (11時14分)

【日本リーグ女子】4チームが無傷で2ndステージへ (9時05分)

【日本リーグ男子】1stステージ終了 (7時53分)

【動画】1995年フェドカップ ワールドグループ1回戦 日本vsドイツ 伊達公子vsグラフ (0時00分)

12月8日

坂本怜 飛躍の今季「ランクアップ」 (20時48分)

錦織圭が期待、坂本怜に「可能性」 (19時49分)

錦織圭 被災明かす「大変だった」 (18時59分)

出産から復帰後3大会で単複決勝へ (15時50分)

引退した国枝慎吾が小田凱人を撃破 (14時53分)

錦織圭とダニエル太郎が初対戦 (13時15分)

【1ポイント速報】錦織圭vsダニエル太郎 (11時58分)

思い出の試合【番外編】2010年 ウィンブルドン 1回戦  (11時25分)

【日本リーグ女子】島津製作所ら2連勝 (9時40分)

【日本リーグ男子】三菱電機ら3連勝 (8時54分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る


テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!