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アルカラス 全仏V「夢見てきた」

カルロス・アルカラス
優勝しボールキッズと記念撮影するアルカラス
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は9日、男子シングルス決勝が行われ、第3シードのC・アルカラス(スペイン)が第4シードのA・ズベレフ(ドイツ)を6-3, 2-6, 5-7, 6-1, 6-2の4時間19分に及ぶフルセットの死闘の末に下し、大会初制覇を成し遂げるとともに四大大会で3度目の優勝を飾った。試合後の会見でアルカラスは「5・6歳の時からこの場に立つことを夢見てきた」と語った。

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世界ランク3位で21歳のアルカラスは今大会、1回戦で世界ランク107位J・J・ウルフ(アメリカ)、2回戦で同176位のJ・デ ヨング(オランダ)、3回戦で第27シードのS・コルダ(アメリカ)、4回戦で第21シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)、準々決勝で第9シードのS・チチパス(ギリシャ)、準決勝で第2シードのJ・シナー(イタリア)を下し、大会初の決勝進出を決めた。

世界ランク4位のズベレフと顔を合わせた決勝戦の第1セット、アルカラスはミスが目立ったズベレフから3度のブレークを奪い先行する。しかし第2セットでは第4ゲームから5ゲーム連取を許し1セットオールに追いつかれる。

そして第3セット、アルカラスは第6ゲームで先にブレークを果たすも、その後ズベレフに2度のブレークを許し、セットカウント1-2と後がなくなる。

それでも第4セット、アルカラスは第2ゲームでパッシングショットを決めブレークを果たすとそのまま4ゲームを連取。第5ゲーム終了後にはメディカルタイムアウトを取り左脚の治療を受けるも、リードを守り勝負をファイナルセットに持ち込む。

迎えたファイナルセット、アルカラスはファーストサービス時に71パーセントの確率でポイントを獲得しブレークを許さず。リターンゲームでは2度のブレークに成功し、4時間19分に及ぶ死闘の末に勝利した。

試合後の会見でアルカラスは「大会によって雰囲気は違うけど同じ気持ち。グランドスラムで優勝するのはいつも特別なことだよ。全仏オープンで優勝したスペイン人選手は全員知っていて、その素晴らしいリストに自分の名前を載せることができるのは信じられないこと。テニスを始めた5・6歳の頃から、この場に立つことを夢見てきた。だから、とても素晴らしい気分だよ」とコメントした。

アルカラスはこれで2022年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)、2023年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)に続く四大大会3つ目のタイトル獲得となった。

なお、21歳にして四大大会でハードコート、クレーコート、芝コートの3つ全てのサーフェスで優勝した史上7人目の男子選手となり、22歳でこの記録を達成したR・ナダル(スペイン)を抜く、史上最年少記録を樹立した。

そしてアルカラスは3つのサーフェスで優勝できた要因について次のように述べている。

「正直に言うと、僕はクレーコートで育ったけど、ツアーのほとんどはハードコートなんだ。だから、ハードコートでより多く練習し、プレシーズンをハードコートでやることが多かった。そのおかげでハードコートで良い動きやショットの打ちやすさを感じられるようになった」

「ドロップショットやボレーでは常にアグレッシブにプレーしたいと思っている。もちろん、ディフェンスなどの練習もしているけど、僕の主な目標はできる限りアグレッシブになることだ。芝ではそれがかなりうまくいっていると思う。だから、芝でのプレーはかなりいいと思うし、どのサーフェスでもそれは上手くいっていると思う」


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