テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は2日、男子シングルス4回戦が行われ、第3シードの
C・アルカラス(スペイン)が第21シードの
F・オジェ アリアシム(カナダ)を6-3, 6-3, 6-1のストレートで破り、3年連続3度目のベスト8進出を果たした。試合後の会見でアルカラスはナイトセッションについて質問を受け「回復するのは本当に難しい」と明かした。
>>ジョコビッチ、シナー、アルカラスら全仏OP組合せ<<>>シフィオンテク、サバレンカら全仏OP組合せ<<21歳のアルカラスは今季、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)で2連覇を達成しツアー通算13勝目を飾った。しかし、マイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)で準々決勝敗退となると、その後の2大会を右前腕の負傷により欠場。
不安の残るなか出場した4月のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)には3連覇をかけ出場するも準々決勝で敗退。続くBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)はまたしても右前腕の負傷により欠場を余儀なくされた。
引き続き右腕にサポーターを付け臨んだアルカラスは今大会、1回戦でラッキールーザーで本戦入りした世界ランク107位の
J・J・ウルフ(アメリカ)、2回戦で予選勝者で世界ランク176位のJ・デ・ヨング(オランダ)、3回戦で第27シードの
S・コルダ(アメリカ)を下し16強入りを決めた。
そして4回戦、アルカラスは34本のウィナーを決めファーストサービスが入ったときに75パーセントの確率でポイントを獲得。1度のブレークを許したものの自身は6度のブレークに成功し、2時間20分で勝利した。
試合後の会見でアルカラスは「ローランギャロスの準々決勝にまた戻って来れて本当にうれしい。僕にとっては特別な大会で、常に上位に進みたいと考えている。全体的なパフォーマンスには本当に満足している。動きは良かった。戦術的に僕にとって本当に良い試合だった」とコメントした。
また、1日に行われた第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第30シードの
L・ムセッティ(イタリア)の3回戦の終了時刻が翌2日の午前3時となったことについて質問を受け、ナイトセッションがあまり好きではないと明かした。
「僕はナイトセッションがあまり好きではない。ナイトセッションの観客は特別だと思うけど、その後の記者会見、体のケア、アイスバスと終わるのがとても遅い。次の試合に向け回復するために本当に重要なことをたくさんしなければならない。やるべきことがたくさんあるんだ。最後のポイントは3時くらいだったからノヴァーク(ジョコビッチ)はきっと朝6時に寝ただろうね。最後のポイントから寝るまで3時間もあった」
「すごく遅く寝ると回復するのは本当に難しい。僕にとっては18時に終わってレストランで夕食を食べたほうがずっといい。いいレストランで、おいしい料理をね(笑)。だから、早く終わったほうが全て良くなる。知っての通り、ナイトセッションは実際にあるもので変えることはできない。試合にできるだけ適応しなければならないんだ」
続けて最高のテニスができる調子が良い時間帯については「それは気にしない。テニスに関しては、ナイトセッションとデイセッションのどちらがより良いプレーをしているとは思わない。先ほども言ったけど、回復などを考えると間違いなくデイセッションの方が好きだね」と語った。
なお、勝利したアルカラスは準々決勝で第9シードの
S・チチパス(ギリシャ)と対戦する。チチパスは4回戦で世界ランク35位の
M・アルナルディ(イタリア)を3-6, 7-6 (7-4), 6-2, 6-2の逆転で下しての勝ち上がり。
同日には第2シードの
J・シナー(イタリア)と第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)が8強に駒を進めた。
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