男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は17日、シングルス2回戦が行われ、元世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)は第4シードの
A・デ ミノー(オーストラリア)に5-7, 1-6のストレートで敗れ、ベスト16進出とはならなかった。試合後にナダルは自身の名が付けられたセンターコートに対し「このコートに別れを告げることができた」と語った。
>>ダニエル 太郎らBMWオープン組合せ<<>>デミノー、チチパスらバルセロナOP組合せ<<37歳のナダルは今年1月のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)で約1年ぶりにツアーに復帰し8強入りしたものの、同大会で左脚を負傷。
その後、公式戦の欠場が続いていたが、今回プロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を利用して過去12度の優勝を誇るバルセロナ・オープンにエントリーし、約3ヵ月ぶりにツアーに復帰。1回戦では同62位の
F・コボッリ(イタリア)をストレートで下して2回戦に駒を進めた。
同11位のデ ミノーとの顔合わせとなった2回戦。センターコートのコート・ラファ・ナダルで行われたこの試合は第1セット、第1ゲームでいきなりブレークを許したナダルだったが、第6ゲームで強烈なバックハンドを打ち込みブレークバックに成功する。
しかし、終盤の第11ゲームでナダルはミスを重ねこのセット2度目のブレークを奪われ先行される。
続く第2セット、ナダルはデ ミノーの広いコートカバーを崩すことができず主導権を握られ、第2ゲームから6ゲーム連取を許し1時間52分で敗れた。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはナダルのコメントが掲載されている。
「少なくとも、僕はこのコートに別れを告げることができた。1週間前はこの大会に出られないと思っていたからね。だから、少なくともプレーできたし、試合を楽しめた」
「アレックス(デミノー)は素晴らしい選手だよ。今日のテニスは彼の方が僕より調子が良かったね。シーズンの初めから、彼は本当に高いレベルでプレーしてきた。彼のテニスのレベルにおいて、とても重要な一歩を踏み出したと思う。彼の今日のプレーを祝福したい。僕はあまり練習していなかったから、今回のプレーはこれからも続けていくための励みになったよ。ツアーに何日も参加し、選手たちと一緒に練習を続けることができれば、競争力を維持できると信じている。自分の体が、必要なプッシュができるのであればね」
「競争力を発揮したい。あと数週間で、自分が戦えるようになることを望んでいるし、そう信じている。少なくとも、ローラン・ギャロスに出場する準備はできている」
ナダルは5月26日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に照準を合わせトレーニングを続けていく。
勝利したデ ミノーは3回戦で第16シードの
A・フィス(フランス)と対戦する。フィスは2回戦で世界ランク66位の
D・アルトマイアー(ドイツ)をフルセットで下しての勝ち上がり。
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