男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)は10日にシングルス3回戦が行われ、世界ランク62位の
A・ブキッチ(オーストラリア)はプロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を使用して出場している元世界ランク6位の
G・モンフィス(フランス)に4-6, 4-6のストレートで敗れ、自身初の「ATPマスターズ1000」のベスト8進出とはならなかった。しかしこの試合でブキッチは、あわや大怪我につながりかねない転倒をしながらもポイントを奪うファイティングスピリットをみせた。
>>【動画】あわや大怪我... 靴紐踏み転倒もポイント獲得<<27歳のブキッチは先月行われたアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)でツアー初の決勝に進出。決勝では第1シードの
T・フリッツ(アメリカ)にフルセットの激闘の末敗れたものの準優勝を飾り、世界ランキングは現在の62位が自己最高となっている。
今大会も初出場ながら、1回戦で第14シードの
B・チョリッチ(クロアチア)、2回戦で世界ランク32位の
S・コルダ(アメリカ)を撃破しモンフィスとの3回戦に進んだ。
3回戦の第1セット、好調のモンフィスに対しブレークチャンスを掴めずにいると、ブキッチはサービスゲームとなった第7ゲームで0-40とピンチを迎える。ここでブキッチはサービスを打った直後に自身の靴紐を踏んでしまい転倒。万事休すとなったが転倒したままボールを何とか打ち返すと、靴紐がほどけたままプレーを続け最後はフォアハンドのウィナーを放ちポイントを獲得した。
あわや大怪我にもつながりかねない中ポイントを奪ったブキッチのプレーには観客からも大きな歓声が上がった。ブキッチはその後ポイントを重ね、このゲームをデュースまで持ち込むも最後はモンフィスにブレークを許し、このリードを守り切られ第1セットを落とす。
第2セットもモンフィスを打ち崩すことが出来なかったブキッチは第3ゲームでブレークを許し、1時間21分でベスト8進出を逃した。
敗れたものの素晴らしいファイティングスピリットを見せたブキッチには会場から大きな拍手が送られた。
一方、勝利したモンフィスは準々決勝で第7シードの
J・シナー(イタリア)と対戦する。シナーは3回戦で世界ランク40位の
A・マレー(イギリス)が試合前に棄権したことにより準々決勝に進んでいる。
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