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綿貫「だいぶきつかった」

綿貫陽介
2回戦で敗れた綿貫
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は7日、男子シングルス2回戦が行われ、ラッキールーザーで出場した世界ランク116位の綿貫陽介は第19シードのA・ズベレフ(ドイツ)に4-6, 7-5, 2-6, 2-6で敗れ、四大大会初の3回戦進出とはならなかった。試合後の会見では「体的にだいぶきつかった」と語り悔しさをにじませた。

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初の顔合わせとなった両者。綿貫は今大会予選から出場し、2試合に勝利したものの予選決勝で敗北。しかし、本戦に欠場者が出たためラッキールーザーで本戦入りを果たした。1回戦では世界ランク81位のM・ヒュースラー(スイス)を6-7 (5-7), 5-7, 7-6 (7-5),7-6 (7-3),6-3の逆転で下し、ウィンブルドン初勝利をあげている。

一方のズベレフは世界ランク153位のG・ブラウワー(オランダ)を6-4, 7-6 (7-4), 7-6 (7-5)のストレートで破り、2年ぶり6度目の2回戦へ駒を進めた。

この試合の第1セット、綿貫はズベレフを上回る8本のサービスエースを決めたものの、1度ブレークを許し追いかける展開に。第2セットでは互いに譲らず終盤へ入ると、ゲームカウント6-5で迎えた第12ゲーム、綿貫がリターンエースを放つなどでセットポイントを握ると、最後はズベレフのロブがアウトになりブレーク。セットカウント1-1に追いついた。

第3セットでは第3ゲームでズベレフにバックハンドのパッシングショットを放たれ先にブレークを許すと、第5ゲームではブレークポイントで痛恨のダブルフォルトを犯しリードを広げられ、そのまま挽回できずにセットカウント1-2に。

第4セット、疲労の色が見える綿貫は序盤で2度のブレークを許すなど5ゲームを連取されゲームカウント1-5と崖っぷちに追い込まれる。第7ゲームはラブゲームでキープしたものの、ズベレフのサービング・フォー・ザ・マッチをキープされ、2時間25分で力尽きた。

試合後の会見に臨んだ綿貫は「最初は緊張感もあって、あんまり覚えてないくらいで(笑)。自分の3度目のサービスゲームでブレークされて、しょうがない部分もありましたけど相手のサービスゲームのときにうまくプレーできない場面が多かったです。昨日の疲れもあるなかで、どうにかやろうとしたんですけど、うまくいかなかったセットでした」とコメント。

「セカンドセットはサービスゲームは良い流れでキープできて、最後のワンチャンスをものにできたので良かったです。そのあとは体的にだいぶきつかった。というのが正直な感想です」

続けて「ブレークされてから気持ち的にもちょっと落ち込みました。5セットの経験が僕自身少ない部分がありました。トップの選手と比べると少ないのは、自分のなかで『まだここに居続けないといけない』というのがあります。あとは絶対的な体力がほかの選手より不安になることが多いかなと。1番は基礎体力です。上の選手とやるプレッシャーとかもあるので、そこを上げていかないとと思います」と課題を口にした。

「自分の感覚では、相手もまだ余裕がありましたし、自分より下の選手とやるときのプレッシャーは僕もあるんですけど、そこはまだ見えていなかったです。でも、テニス的な面でここが絶望的に駄目というのはあまり感じられなかったかなと思います」

また、自身の現在の立ち位置をこう表現している。

「まだまだだなというのが1番大きいです。トップ選手たちはまだ元気にワクワク試合をしているのに、僕は疲れてしまっているレベルなのでまだまだだなと思います。2週目になってやっとみんな疲れてきたかなという感じで、そこからさらにプッシュできる選手たちと試合をしなければいけないので、修行ですね」

勝利したズベレフは3回戦で世界ランク38位のM・ベレッティーニ(イタリア)と対戦する。ベレッティーニは2回戦で第15シードのA・デ ミノー(オーストラリア)をストレートで下しての勝ち上がり。

同日には第1シードのC・アルカラス(スペイン)や第3シードのD・メドベージェフ、第5シードのS・チチパス(ギリシャ)らが3回戦へ駒を進めている。

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