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チチパス、キリオスへの発言を謝罪

ステファノス・チチパス
世界ランク5位のチチパス
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスで世界ランク5位のS・チチパス(ギリシャ)が23日、「Netflix(ネットフリックス)」で配信された自身のインタビューにおける発言をSNSで訂正し謝罪した。テニスシリーズ「Break Point」でチチパスは、バスケットボールというスポーツや世界ランク31位のN・キリオス(オーストラリア)に対しコメントを残していた。

「Break Point」は男女のトップ選手に密着したドキュメンタリーシリーズで、2023年1月から順次第1弾が配信され好評に。2024年には第2弾が配信されることが決定している。

主要人物の1人としてシリーズに登場したチチパスは同番組のインタビューでキリオスについて以下のように発言していた。

「彼(キリオス)はNBAのバスケットボールのような姿勢をテニスに持ち込んでいる。僕はそれを、テニスをプレーする無教養なアプローチと表現したい。でも、テニスはジェントルマンズ・スポーツで、リスペクトが大事なんだ。僕らはバスケットボールをプレーしているのではないんだから」

このコメントに対し世界各国のバスケットボールファンやキリオスを応援するファンから不満が届き炎上状態に。そんななかチチパスは23日にフェイスブックを更新し4,000文字以上の言葉で釈明をつづった。

「このメッセージが皆さんの心に届くことを願っています。今日は、僕の胸に重くのしかかっている問題、つまり僕の意図を歪曲した不幸な誤解に対処したいと思います」

「ニック・キリオスに関する僕のコメントを誤解し、彼に教養がないというレッテルを貼り、バスケットボールのメンタリティをテニスに持ち込んだと非難し、人種差別が存在しないにもかかわらず、それをほのめかす人がいることに気づきました。この場をお借りして、誤解を解きたいと思います。まず強調しておきたいのは、僕はいかなる人に対しても、その経歴や民族性、趣味によって偏見を抱いているわけではないということ。僕の言葉が誤解を招いたり、不快感を与えたりしたのであれば、それは本意ではないので、深く反省しています」

「僕がバスケットボールを愛し、長年にわたって熱狂的なファンであることは事実です。このスポーツの興奮、技術、競争力は常に僕の心に響いてきた。しかし、僕がバスケットボールを賞賛していることを、テニスを含む他のスポーツを否定したり、軽んじていると誤解してはならない。それぞれのスポーツには独自の美しさがあり、僕はテニスを含むさまざまな分野のアスリートが見せる献身と才能に絶大な敬意を抱いている」

「ニック・キリオスに関する僕の発言は、彼の知性や能力を貶める意図はない。むしろ、彼のプレースタイルのある側面について、バスケットボールによく見られる情熱や激しさと比較しながら、僕の見解を述べたかっただけです。それは、彼のゲームに対するアプローチのダイナミックさと魅惑的な性質を強調しようとしたものであり、彼の性格や能力を批判したものではない」

「僕の人生の中で、この旅路に忘れがたい足跡を残した部分について、皆さんにお話ししたいと思います。恐怖、逆境、そして個人的な成長に直面した時期だ。2010年、ギリシャで育った白人の子どもだった僕は、ギリシャ経済危機に巻き込まれた。僕の愛する国を襲った経済的混乱は、国家ラベリングという陰湿な現象を伴っていた。人々はギリシャの国籍だけに基づいて個人を判断し、分類し、非難し、国民全体について大雑把に一般化し始めた。世界の目から見れば、僕らは単なるステレオタイプに貶められ、個々の境遇や貢献とは関係なく、国家の苦難の重荷を背負わされた」

「しかし、僕が本当に傷ついたのは、この国家ラベリングから生まれた人種差別だった。世界とその中での自分の居場所を理解しようとしていた若者だった僕は、偏見と差別の刺々しさを身をもって体験した。突然、ギリシャの血を引いているというだけで、傷つく言葉、排除、裁きの対象となった。大切にしてきた人間関係は一夜にして変わり、僕は孤立と落胆を感じた」

「人種差別の厳しい現実に直面したとき、僕はそれを乗り越え、自分の価値とアイデンティティが国の経済状況によって定義されるものではないことを証明しようと誓った。僕は、当時から残る恨みつらみを消し去り、彼らが教えてくれた教訓を受け入れることを意識的に選択した。彼らは僕に共感すること、そしてレッテルを超えて見ること、そして個人を形作る複雑な現実を理解することがいかに大切かを教えてくれた」

「僕の言葉が傷つけたり、不快感を与えたりしたことを深く反省している。僕らは皆、異なる視点や解釈を持っていることを忘れてはならない。そして、オープンな対話と理解を通じてこそ、溝を埋め、真のつながりを育むことができる。今後、僕は自分の言葉とそれが与える影響にもっと気を配ることを約束します。僕は包括性を促進し、多様性を祝福することを固く信じています。互いへの共感と尊敬を保ちつつ、異なる意見も許容できるような敬意ある会話ができることを願っています」

「僕のスタンスと意図を明らかにする機会を与えてくださり、ありがとうございます。皆様のご理解とご支援は、僕にとって大きな意味を持ちます。スポーツが僕らの生活にもたらす美しさと情熱を讃え、共有するスポーツへの愛をこれからも大切にしていきましょう」




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(2023年6月24日7時55分)

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