テニスの全仏オープン(フランス/ここパリ、レッドクレー、グランドスラム)は30日に男子シングルス1回戦が行われ、元世界ランク7位の
R・ガスケ(フランス)が同78位の
A・リンデルクネシュ(フランス)に4-6, 6-2, 2-6, 6-7 (4-7)で敗れ、3年連続の初戦突破を逃した。また、ガスケは試合後の記者会見で来年の全仏オープンでの引退を示唆した。
>>ジョコビッチ、アルカラス、西岡ら全仏OP組み合わせ<<36歳のガスケが全仏オープンに出場するのは今回が14年連続20回目。2016年のベスト8が最高成績となっている。
今季ガスケは、1月のASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、ATP250)で約4年7ヵ月ぶりにツアー優勝を果たした。しかしその後の大会は早期敗退が続いていた。
今大会の1回戦、第1セットは両者1度ずつブレークを奪い合ったものの、ガスケは終盤の第10ゲームで2度目のブレークを許し先行される。
しかし第2セットは、ガスケがセカンドサービス時に1ポイントもポイントを獲得できなかったリンデルクネシュから3度のブレークを奪い、セット開始から一気に5ゲームを連取。1度ブレークを返されたものの、リードを守り1セットオールとする。
第3セット、今度は一転してガスケがサービスに苦しむ。サービス時のポイント獲得率を38パーセントに下げたガスケはリンデルクネシュに3度ブレークを奪われ、セットカウント1-2と追い込まれる。
迎えた第4セット、ガスケは第2ゲームと第4ゲームでブレークを許しゲームカウント0-5と大きくリードを許す。しかし、ここからガスケが驚異的な巻き返しを見せブレークを2つ返し勝負をタイブレークに持ち込んだ。タイブレークの1ポイント目でリンデルクネシュがダブルフォルトを犯しガスケが先にミニブレークをしたものの、その後4度のミニブレークをリンデルクネシュに許し、挽回及ばず初戦敗退となった。
試合後の記者会見でガスケは来年の全仏オープンでの引退を示唆した。
「5-0とリードされると取り返すのはとても難しいし、5-5までは普通いかない。タイブレークで1-0になったあとの2ポイントで彼(リンデルクネシュ)はまた自信を取り戻した。あの2ポイントは本当に痛かった。でも5-0だったことを忘れてはいけない」
「でもやっぱり、彼がダブルフォルトをしたとき僕は取り返すべきだったけど、どうにもならなかった。本当にメンタルが足りなかったね」
「来年もプレーして、最後のローラン・ギャロスを迎えられたらと思っている」
「もしかしたら、そろそろやめるべきかもしれないね。シーズン当初はそれほど悪いプレーをしていたわけではない。僕は60位前後にランクされている。馬鹿にはできないよ」
「でもローラン・ギャロスでフィニッシュできれば最高だね。他の場所で終わるよりいい。僕のキャリアを締めくくるのに最も美しい場所はここだろう。僕たちは皆、若い頃テレビでローラン・ギャロスを観た。僕のキャリアを終えるのにここより良い場所は本当にない。来年はもしかしたらそうなるかもしれないね」
類まれな才能と美しい片手バックハンドでキャリア通算16度の優勝と、現役選手では
R・ナダル(スペイン)、
N・ジョコビッチ(セルビア)、
A・マレー(イギリス)に次ぐ4位となるマッチ598勝を挙げているガスケの最後の瞬間が近づいているようだ。
勝利したリンデルクネシュは2回戦で第9シードの
T・フリッツ(アメリカ)と対戦する。フリッツは1回戦で世界ランク123位のM・モー(アメリカ)をストレートで下しての勝ち上がり。
同日の1回戦では第4シードの
C・ルード(ノルウェー)、第22シードの
A・ズベレフ(ドイツ)、第27シードの
西岡良仁らが2回戦に駒を進めている。
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